植えてはいけない宿根草10選|繁殖力が強い種類と後悔しない育て方
手間なく花を楽しみたいけど、増えすぎるのは避けたいな……
宿根草は種類選びさえ間違えなければ、10年先も付き合える相棒になりますよ。
今回は、Instagramのフォロワー数30万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)が、植えてはいけない宿根草と後悔しない選び方を詳しく解説します。
さらに、安全に楽しむ方法や代わりに植えたい宿根草も紹介するので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
自分の庭に合う選び方まで、一人で調べきれるか不安かも……
植えてはいけないと言われる宿根草10選【一覧つき】

まず、繁殖力が強く「地植えは注意」と言われがちな宿根草を10種紹介します。
それぞれ増え方のクセが違うので、なぜ手強いのかもあわせて見ていきましょう。
繁殖力が最強クラス|ミント・ドクダミ
宿根草のなかでも、地植えでとくに手を焼くのがミントとドクダミです。
どちらも地下茎(土のなかを横に伸びる茎)で広がり、少し放っておくと一面を覆ってしまいます。
ミントは香りがよく料理にも使えますが、抜いても根の切れ端から再生します。
ドクダミは日陰でも育ち、独特のにおいと白い花で庭の印象を左右します。
え、抜いても切れ端から復活しちゃうの……?
だからこそ最初から鉢植えにするのが、いちばん安全な付き合い方ですよ。
地植えにするなら、あとで後悔しないよう植える場所を慎重に選びたいところです。
地下茎で一気に広がる|ヒメツルソバ・フジバカマ
ヒメツルソバとフジバカマも、地下茎でぐんぐん陣地を広げるタイプです。
ヒメツルソバはピンクの金平糖のような花がかわいく、グランドカバーとして人気があります。
ただ、生育が旺盛で石垣のすき間や隣家との境まで進出することもあります。
フジバカマは秋の七草のひとつで風情がありますが、群生して背が高くなり管理が必要です。
半日陰でも育つヒメツルソバは、広がる範囲を決めて植えると安心ですよ。
見た目の良さと広がりやすさは、いわば表裏一体といえます。
こぼれ種で増える|ガウラ・宿根リナリア・エリゲロン
地下茎ではなく、種が落ちて自然に増えるこぼれ種タイプもあります。
代表がガウラ(白蝶草)、宿根リナリア、エリゲロン(源平小菊)の3種です。
ガウラは蝶が舞うような花姿で丈夫ですが、こぼれ種で思わぬ場所から芽を出します。
エリゲロンは道ばたでも咲くほど強く、放任すると一帯に広がっていきます。
こぼれ種で増える宿根草には、次のような共通点があります。
- 花がら(咲き終わった花)を放置すると種が飛ぶ
- 発芽率が高く、意図しない場所で育つ
- 抜くのは簡単だが数が多くて手間になる
かわいいのに、放っておくと大変なことになりそう……
花が終わりかけたら早めに摘み取ると、増えすぎをかなり抑えられます。
意外と手強い|シュウメイギク・ヒメイワダレソウ・カタバミ
一見おとなしそうでも、じわじわ広がって手強いのがこの3種です。
シュウメイギクは和風の庭に映える花ですが、地下茎で株を増やしていきます。
ヒメイワダレソウ(リッピア)は雑草対策のグランドカバーとして使われる反面、範囲を超えて広がります。
カタバミは球根と地下茎で増え、いったん根づくと駆除がむずかしい植物です。
どれも「増えるスピード」を知って植えれば、慌てずに管理できますよ。
見た目の上品さだけで選ばず、増え方のクセもセットで確認しておくと安心です。
宿根草が「植えてはいけない」と言われる5つの理由
そもそも、なぜ一部の宿根草は「植えてはいけない」と言われるのでしょうか。
背景にある5つの理由を知ると、避けるべき種類の見分け方も見えてきます。
地下茎やこぼれ種で庭を占領してしまう

いちばん多い理由が、繁殖力の強さで庭全体を占領してしまうことです。
地下茎やこぼれ種で増えるタイプは、気づいたときには花壇の主役を奪っています。
ほかの植物のスペースや養分まで取られると、庭のバランスが崩れてしまいます。
せっかく寄せ植えしたのに、1種類だけ増えたら困るな……
増えるタイプは、区画を決めて植えるだけでかなり違いますよ。
「広がる力が強い=雑草化しやすい」と覚えておくと選びやすくなります。
他の植物を弱らせるアレロパシーがある
一部の植物には、アレロパシーという性質があります。
これは根や葉から出す成分で、周りの植物の成長をおさえてしまう働きのことです。
ミントやドクダミなどはこの傾向があり、近くの草花が育ちにくくなる場合もあります。
見た目には分かりにくいのですが、隣の花の元気がない原因になっていることもあるんです。
寄せ植えにする前に、その植物が周囲に与える影響も確認しておきたいところです。
一度根づくと駆除がとても大変
地下茎で増える宿根草は、いったん根づくと駆除にとても手間がかかります。
地上部を抜いても、土のなかに残った根から何度でも再生するからです。
完全に取り除くには、土を掘り返して根を残さず除去する必要があります。
大変さの目安として、次のような手間がかかります。
- スコップで広く深く掘り起こす作業
- 小さな根の切れ端まで拾い集める手間
- 数か月かけて再生を確認する期間
そこまで大変なら、増やす前に手を打ちたい……!
植える前の「置き場所選び」が、あとの手間を大きく左右します。
病害虫が発生しやすくなることも
密集して茂ると、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。
葉が重なって湿気がこもると、うどんこ病やハダニの温床になりやすいためです。
増えすぎた株を放置すると、庭全体の健康にも影響が出てしまいます。
適度な間引きで風の通り道を作ると、病気も虫もぐっと減らせますよ。
美しい庭を保つには、増やしっぱなしにしない管理が欠かせません。
外来種は生態系に影響する場合がある
繁殖力の強い外来種は、庭を飛び出して周囲の自然に広がることもあります。
在来の植物を押しのけて生態系に影響を与える種類も、なかにはあります。
自治体によっては、栽培や処分に注意を呼びかけている植物もあります。
庭の外にまで影響することもあるんだ……知らなかった。
心配な場合は、地植えを避けて鉢で楽しむと安心して育てられます。
植えて後悔しやすい人・気にしなくてよい人の違い

同じ宿根草でも、後悔する人とうまく楽しむ人がいます。
その差は「庭との向き合い方」にあります。自分がどちらに近いか確認してみましょう。
手間をかけたくない・放任したい人は要注意
「植えっぱなしで楽をしたい」という人は、繁殖力の強い宿根草に注意が必要です。
放任すると増えすぎて、かえって手入れの負担が大きくなってしまうからです。
手間を減らしたいなら、広がりにくい控えめな品種を選ぶのがおすすめです。
ずぼらな私は、増えすぎるタイプは向いてないのかも……
無理せず「おとなしい品種」を選べば、長くラクに楽しめますよ。
ライフスタイルに合わせて選べば、宿根草はぐっと扱いやすくなります。
鉢やスペースを区切れる人は楽しめる
反対に、鉢植えや区画で管理できる人なら、繁殖力の強い種類も楽しめます。
広がる範囲をコントロールできれば、そのボリューム感はむしろ魅力になります。
こまめに世話ができる人にとっては、育てがいのある存在といえます。
管理できる人にとっては、よく茂る宿根草は庭を華やかにしてくれる頼れる味方ですよ。
「増える力」を活かせるかどうかが、楽しめるかの分かれ道です。
花壇の広さ・隣家との距離で判断する
植える環境によっても、向き不向きは変わります。
広い花壇なら多少広がっても問題ありませんが、狭い庭では窮屈になりがちです。
隣家との距離が近いと、境界を越えてトラブルになることもあります。
判断のめやすとして、次の点を確認しておきましょう。
- 花壇に他の植物を植えるゆとりがあるか
- 隣地との境界まで距離があるか
- 広がっても困らない場所か
自分の庭の条件から考えると、選びやすくなりそう。
環境に合った種類を選べば、後悔はぐっと減らせます。
植えてはいけない宿根草を安全に楽しむ5つの方法

「植えてはいけない」と言われる宿根草も、工夫しだいで安全に楽しめます。
広がりをおさえる5つの方法を知って、お気に入りの花をあきらめずに育てましょう。
鉢植え・コンテナで根の広がりを抑える
いちばん手軽で確実なのが、鉢やコンテナで育てる方法です。
根が鉢のなかにおさまるため、地下茎が横に広がる心配がありません。
置き場所も自由に変えられ、日当たりの調整もしやすくなります。
鉢なら、増えすぎる心配をせずに楽しめそう!
ミントのように強い種類こそ、鉢植えにすると安心ですよ。
まずは鉢で様子を見て、性質をつかんでから地植えを考えるのも手です。
根止め(仕切り板)で植える範囲を区切る
地植えでも、根止めを使えば広がる範囲を区切れます。
根止めとは、土のなかに埋めて地下茎の進行をさえぎる仕切り板のことです。
植えたい場所をぐるりと囲んでおくと、決めた区画のなかで楽しめます。
深さ20〜30cmほど埋めると、地下茎タイプにもしっかり効きますよ。
ひと手間かかりますが、地植えの見栄えと管理のしやすさを両立できます。
花が終わる前にこぼれ種を摘み取る
こぼれ種で増えるタイプは、花がら摘みが増殖予防のカギになります。
花が終わりかけたタイミングで摘み取れば、種が飛ぶ前に対策できます。
ガウラやエリゲロンのように種で増える宿根草に、とくに効果的です。
咲き終わりを見逃さないようにすればいいんだね。
こまめな花がら摘みは、見た目をきれいに保つことにもつながります。
定期的に株分け・間引きで増えすぎを防ぐ
増えてきた株は、株分けや間引きでボリュームを調整しましょう。
数年に一度、混み合った株を掘り上げて分けると、健全な状態を保てます。
間引いて風通しをよくすれば、病害虫の予防にもなります。
株分けは植物の若返りにもなるので、増えすぎ対策と一石二鳥ですよ。
「増えたら分ける」を習慣にすると、庭全体のバランスが安定します。
地植えするなら単独スペースにする
どうしても地植えしたい場合は、単独のスペースを用意しましょう。
ほかの植物と混ぜず一区画にまとめると、多少広がっても影響が出にくくなります。
グランドカバーとして割り切って一面に使うのも、ひとつの方法です。
混植しなければ、広がっても慌てずに済みそう。
用途を決めて植えれば、強い宿根草も立派な戦力になりますよ。
「どう使うか」を先に決めておくと、後悔のない植え方ができます。
代わりに植えたい育てやすい宿根草7選

繁殖力が心配なら、扱いやすい宿根草に切り替えるのもおすすめです。
広がりすぎず、初心者でも長く楽しめるタイプをタイプ別に紹介します。
適度に広がって管理が楽な種類
まずは、広がりがおだやかで手のかからない種類です。
ゲラニウムやヒューケラは、株がゆっくり育つので管理しやすい宿根草です。
暴れにくく、花壇の縁取りや寄せ植えにも使いやすいのが魅力です。
ヒューケラは葉色が豊富で、花が少ない時期も庭を彩ってくれますよ。
「ほどよく育つ」タイプは、初心者の最初の一株にぴったりです。
花壇のアクセントになる上品な種類
庭の主役になる、上品で華やかな種類もおすすめです。
クリスマスローズやアガパンサスは、暴れずに存在感を出せる宿根草です。
一株でも絵になり、毎年決まった時期に花を咲かせてくれます。
増えすぎないのに華やかなら、うれしいな。
管理の手間が少なく見栄えもする、コスパのよい選択ですよ。
長く付き合える上品な花は、庭の格を上げてくれます。
日陰・北向きの庭でも育つ種類
日当たりの悪い庭には、半日陰に強い種類を選びましょう。
ギボウシ(ホスタ)やアジュガは、北向きの庭でも元気に育つ宿根草です。
明るい葉色で暗くなりがちな場所を、やわらかく彩ってくれます。
日陰向きの宿根草には、次のような利点があります。
- 直射日光が少なくても葉が傷みにくい
- グランドカバーとして雑草を抑えられる
- 手入れが少なくて済む
日陰でも育つ花があるなら、うちの庭でも大丈夫そう。
環境に合う品種を選べば、どんな庭でも緑を楽しめます。
庭づくり・植栽プランで迷ったらプロに相談するのも手
種類選びや配置に迷ったら、外構・造園のプロに相談するのもおすすめです。
自己流で進めるより、数年先まで見据えたプランを立てやすくなります。
自己流の植栽は数年後の後悔につながりやすい
植栽は、植えた直後より数年後の姿を想像するのがむずかしい分野です。
成長すると広がる種類を近くに植えてしまい、あとから手直しになる例も少なくありません。
プロは植物の成長を見越して、間隔や配置を提案してくれます。
何年も先の姿まで自分で考えるのは、正直むずかしいかも……
成長後を計算したプロの植栽なら、後悔はぐっと減らせますよ。
長く付き合う庭だからこそ、最初のプランが肝心です。
相見積もりでプラン・費用を比較できる
外構や植栽は、1社だけで決めず複数社を比べるのがおすすめです。
会社によって提案の内容も費用も違うため、比較することで自分に合うプランが見つかります。
相見積もりは、費用を抑えつつ納得のいく庭づくりにつながります。
まずは無料で複数社のプランを取り寄せて、じっくり見比べると安心ですよ。
比較してから決めれば、「思っていたのと違う」という後悔を避けられます。
よくある質問
植えてはいけない宿根草についてよく寄せられる質問をまとめました。
植えてはいけない宿根草でも鉢植えなら大丈夫ですか?
はい、鉢植えなら繁殖力の強い種類でも安心して育てられます。
鉢のなかで根がおさまるため、地下茎が庭に広がる心配がないからです。
ただし、鉢のなかでも根詰まりは起きるので、次の点だけ気をつけましょう。
- 数年に一度は植え替えて根を整理する
- 受け皿から根が地面に伸びないようにする
- こぼれ種が周りに落ちないよう花がらを摘む
こまめに世話をすれば、鉢植えで長く楽しめますよ。
増えすぎた宿根草はどうやって処分すればいいですか?
基本は掘り上げて根ごと処分するのが確実です。
地下茎や種が残ると再生するため、根ごと取り除くことが大切です。
抜いた株を庭の隅に放置すると、そこから再び根づくこともあります。
生のまま捨てると芽吹くので、乾かしてから処分するのがコツですよ。
量が多いときは、造園業者に相談するとまとめて対応してもらえます。
グランドカバーで植えてはいけない植物はありますか?
はい、ヒメツルソバやヒメイワダレソウなどは広がりすぎに注意が必要です。
地面を覆う力が強い反面、範囲を超えて雑草化しやすい性質があるためです。
グランドカバーを選ぶときは、次の点を確認しておくと安心です。
- 広がるスピードがおだやかか
- 抜きたいときに簡単に抜けるか
- 歩いても傷みにくいか
管理できる範囲を決めて選べば、グランドカバーは頼れる存在になりますよ。
後悔しない庭のために、避ける種類と付き合い方を知っておこう
植えてはいけない宿根草は、繁殖力の強さから「地植えは注意」と言われる種類です。
ただ、性質を知って工夫すれば、多くは安全に楽しめることもお伝えしてきました。
ここまでのポイントを振り返ります。
- ミントやドクダミなど繁殖力の強い10種はとくに注意する
- 地下茎・こぼれ種・アレロパシーが「植えてはいけない」と言われる理由
- 鉢植えや根止め、花がら摘みで安全に楽しめる
- 広がりにくい育てやすい宿根草に切り替えるのも手
- 迷ったら外構・植栽のプロに相談すると後悔を防げる
どれも、植える前のひと工夫で防げるものばかりです。
自分の庭に合う植栽プランは、やっぱり一人だと迷っちゃうな……
庭づくりは、家と同じで一度つくると簡単にはやり直せません。
だからこそ、種類選びや配置は複数のプロの提案を見比べて決めるのがおすすめです。
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