「コミコミ800万円で新築を建てられる」という広告を目にしたことはありませんか？
新築にかかる費用は3,000万円くらいって聞いたけど、800万円は安すぎて怪しく感じる…もしかして欠陥住宅？
- 800万円あれば家を建てられるのか？
- どんな費用が含まれているのか？
一般住宅に比べて800万円の家は格安なため、さまざまな疑問が浮かびます。
そこで今回は、Instagramフォロワー25万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)が『コミコミ800万円の家に含まれる費用』について解説します。
格安で家を建てられる理由や検討する際の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
この記事を読めば…
- コミコミ800万円の家に含まれる費用がわかる！
- 800万円で家を建てられる理由がわかる！
- コミコミ800万円の家を検討する際の注意点がわかる！
コミコミ800万円で家を建てることはできる？
コミコミ800万円の家と聞くと、800万円あれば家が建つイメージを持つのではないでしょうか。
800万円の予算内で家を建てる場合、以下の条件を視野に入れなければなりません。
- 土地代は含まない
- 家本体の費用は予算の7～8割
- 施工できるハウスメーカーや工務店には限りがある
予算が800万円で土地がない場合、家族が不自由なく生活できる家づくりは難しいでしょう。
800万円で予算を振り分けると、土地代「240～320万円」となり、家にかけられる費用は「480～560万円」です。
560万円残った場合、家本体に使える費用は7～8割なので、約390～450万円の家を建てる計算になります。
約400万円の家を取り扱うハウスメーカーや工務店は限られていて、全国対応できるところは極めて少ないのが現実です。
コミコミ800万円の家に含まれる費用は？
一般的なコミコミ費用は、以下のとおり。
コミコミ800万円の家とは「本体価格の800万円に、各住宅会社が決めた付帯工事費や諸費用が含まれる」という意味です。
それじゃあ、コミコミに入らない費用はプラスされるってことなんだ！
ここでは、各費用をひとつずつ解説しますので、参考にしてみてください。
本体工事費
本体工事費とは家の建築にかかる費用を指し、予算の約70～80％を占めます。
本体工事費の詳細は、以下のとおり。
- 仮設工事
- 基礎工事
- 外装・内装工事
- キッチン・浴室・トイレなどの設備
- 建築時の人件費
キッチンや浴室のような設備は、住宅会社によりコミコミになるかどうか変わります。
「全部費用に入っているだろう」と思い込むのは危ないね…自分で施工会社に確認するのが大切！
付帯工事費
予算の約15～20％を占める付帯工事費とは、家の建築以外にかかる費用です。
- 外構工事
- ガス・電気・水道工事
- 浄化槽
- 地盤改良費
- 解体工事
塀や門の扉・車庫などが、外構工事の代表例です。
家の中でも、照明やカーテン・エアコンの取付けがオプション設定のときは、付帯工事費扱いとなります。
諸費用
諸費用は予算の約5～10％で、新築時の手続きにかかる費用を指します。
諸費用の詳細は、以下のとおりです。
- 契約書の印紙代
- 不動産登記費用
- ローン借入費用
・金融機関への手数料
・保証会社への保証料
・死亡時の生命保険料
・火災や地震保険料
・印紙代 など
ローン借入費用は金融機関によって差があるので、借入前に比較できると諸費用の節約につながります♪
コミコミ800万円台から家を建てられるハウスメーカー
ここでは、本体価格が800万円以内で家を建てられるハウスメーカーを3社紹介します。
それぞれのハウスメーカーによって間取りや対応地域が異なるので、ぜひ参考にしてみてください。
▼おすすめのローコストハウスメーカー7選はこちら！
はなまるハウス『2LDKの平屋プラン』
| 本体価格 | 784万3,000円（税込） |
| 間取り | 1～2LDK（平屋） |
| コミコミ費用 | 要問合せ |
| 対応地域 | 群馬・栃木・茨城・埼玉・福岡 |
はなまるハウスは坪数別のプランがあり、「19坪 2LDK 平屋プラン」が1番安い設定です。
間取りは5種類から選択でき、16畳のLDKに1～2部屋の平屋を建てられます。
他にも8つのプランがあり、最大でも「1,500万円以内で6LDK」と、家の広さに対し破格で家を建てられる点が魅力です。
全国展開はしておらず、対応地域は「群馬・栃木・茨城・埼玉・福岡」の5県と限られています。
格安で魅力的だけど、対応地域に当てはまらない人も多いよね…。
アーネストワン『クレイドルパレット780』
| 本体価格 | 780万円（税込） |
| 間取り | 1LDK（2階建て） |
| コミコミ費用 | 要問合せ ※IHクッキングヒーター・食洗器・オール電化・床暖房はオプション |
| 対応地域 | 島根・高知・徳島以外に営業所あり |
アーネストワンが提供する「クレイドルパレット780」は、本体価格が780万円で、1LDKの2階建てを建てられます。
2階は24畳の広さを確保できるので、家族が増えたときに仕切りを作れば、部屋数を増やせるよ♪
8畳の部屋が3つできるなら、子どもが増えても安心だね。
IHクッキングヒーターや食洗器・オール電化・床暖房はオプションとなるので、希望する場合は別途費用がかかります。
いろはこ『685万円のおうち』
| 本体価格 | 753万5,000円（税込） |
| 間取り | 3LDK（2階建て） |
| コミコミ費用 | ※要問合せ |
| 対応地域 | 静岡東部・中部・伊豆全域 |
「いろはこ」は静岡県を中心に展開しており、3LDKの2階建てを建てられるハウスメーカーです。
キッチンや浴槽・トイレなどの標準装備をHPに掲載しているので、設備のグレードをカンタンに確認できます。
全室LED照明やオール電化も、本体価格に含まれます。
800万円台のローコスト住宅は、全国対応できるハウスメーカーが少ないんだね…。
コミコミ800万円で家を建てられるワケとは？
ハウスメーカーや工務店が、本体価格を800万円という格安で提供できるのには理由があります。
企業努力があるから格安で提供できるってこと？安すぎるから、何か欠陥があるのかもって思ってた…。
ひとつずつ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
間取りを規格化している
家を低価格で建てられる理由のひとつに、間取りの「規格化」が挙げられます。
間取りやデザインが統一された「規格住宅」は、フルオーダーの家より建築工程が一定となるので、作業日数を早められます♪
作業日数が早まれば、建築に必要な人件費も抑えられるので、本体価格を安く設定できるのです。
規格住宅は、工務店やハウスメーカーが用意したプランを選ぶことが多い傾向にあります。
格安で家を購入できる分、こだわりを詰め込む「フルオーダー」は期待できないでしょう。
資材を一括仕入れしている
規格住宅は間取りやデザインが決まっているので、ハウスメーカーや工務店は事前に資材の一括仕入れをしています。
一括で大量に仕入れをすれば原価を下げられるので、その分だけ家の価格設定を安くできるんだよ♪
初めから家の形が決まっていれば、注文する資材も前もって準備ができるってことだね！
人件費を削減している
一般住宅を多く取り扱う大手ハウスメーカーは、営業マンや設計士にも人件費を多く割いています。
一方で、ローコスト住宅は家の形がある程度決まっているため、設計士にかかるコストを減らせるのです。
オーダー制の注文住宅に比べて、規格住宅は営業マンとの打ち合わせ回数が減るので人件費もカットできるんです♪
コミコミ800万円の家を検討するときの注意点
コミコミ800万円は格安で家を建てられるメリットがある一方で、いくつかの注意点もあります。
注意点にも目を向けると、コミコミ800万円の家が自分の理想の家であるかの判断材料になるので、参考にしてみてください。
注意点①対応できるハウスメーカーには限りがある
800万円台の新築を建てられるハウスメーカーや工務店は、数に限りがあります。
「格安な家を購入したい！」と考えても、住んでいる地域に対応していない可能性もあるのです。
1,000万円台の家になると対応できるハウスメーカーも増えますが、800万円台にこだわるのであれば、会社探しに十分な時間を取りましょう。
全国対応で800万円台のハウスメーカーは、ほとんどありません。
注意点②土地代は含まれない
「コミコミ800万円の家」という広告の大半は、土地代が含まれていないので注意しましょう。
一般的な費用の割合は「土地3：家7」と言われます。
つまり、800万円の予算の場合、家にかけられる費用は560万円しかありません。
土地を持っていない場合は、土地代も必要になることを覚えておきましょう！
注意点③家族が多いと狭く感じる
800万円台の平屋を検討する場合、夫婦2人なら生活に支障はありませんが、家族が増えると手狭に感じます。
先ほど紹介した「はなまるハウス」を例にあげると、16畳のLDKに、6～8畳の部屋が1つか2つです。
将来設計を考えつつ、家の間取りを決める必要があるでしょう。
家族が増えることを予測すると「2階建てにするか」「予算を上げるか」の選択も考えられます。
注意点④保証が充実していない可能性がある
ローコスト住宅には、最低限の保証しかない可能性があります。
やはり、大手並みの充実した保証を期待するのは、難しいでしょう。
新築を提供したハウスメーカーや工務店は、10年の間に屋根や梁のような家の基礎となる部分に欠陥が生じた場合、補修をしなければなりません。
10年間は欠陥に対する保証がありますが、一度建てた家には10年以上住むことが多いので、アフターサービスも確認しましょう。
アフターサービスの有無や期間、有料か無料かは各会社により違いがあるので事前確認がおすすめ♪
家を長持ちさせるためにも、保証がある方が安心だね！
注意点⑤メンテナンス費用がかかる場合がある
格安な家は、コスト削減のために最低限の設備や材料を使用している可能性から、メンテナンス費用がかさむことがあります。
コストを抑えた設備や材料は欠陥品ではないですが、耐久性が優れているわけでもありません。
よくも悪くも「普通」の設備ってことだね。
寿命を延ばすために素材のグレードアップもよいですが、その場合は一般住宅と同等の値段になりかねません。
ローコスト住宅は、メンテナンス費用も考慮して検討できると後悔を減らせます。
注意点⑥相見積もりを忘れない
ローコスト住宅を検討する際は、相見積もりをして複数のハウスメーカーや工務店を比較しましょう。
各会社により、本体価格や間取り・コミコミの費用に違いがあります。
相見積もりをすれば各会社の特徴を把握できるので、自分にぴったりのハウスメーカーを見つけられます。
相見積もりによって競争原理が働き、通常より安くなることも多いんです！
【まとめ】コミコミ800万円の家を考えるときは相見積もりが必須！
今回は「コミコミ800万円の家」について解説しました。
コミコミ費用には土地代は含まれず、各ハウスメーカーや工務店により含まれる費用に違いがあります。
コミコミ800万円の家に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 月々のローン支払いを抑えたい
- 形が決められた住宅でも気にしない
- 家族の人数が少ない
- 初期費用を抑えて家を建てたい
購入を検討する際は、本体価格にプラス料金が発生する可能性が高いので事前に問い合わせや資料請求をしましょう。
格安住宅を扱うハウスメーカーは少ないって言ってたけど…自分で探し出すのは大変…。
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