新築時には”地盤改良工事”が必要になることもあるって聞いたんだけど、いくらかかるんだろう…？
注文住宅を建てる際には、思わぬ出費が必要になることもあり、その一つは「地盤改良工事」です。
あらかじめ費用相場を知っておかないと、予想外の出費で家づくりの計画が崩れてしまうかもしれません。
そこで今回は、Instagramフォロワー25万人を超える暮らしのメデイア「THE ROOM TOUR」（@the_room_tour）が『地盤改良工事の費用相場』について紹介します。
どんな場合に地盤改良工事が必要になるかも解説していますよ！
この記事を読めば…
- 地盤改良工事が必要となるケースがわかる！
- 地盤改良工事の費用相場がわかる！
- 地盤改良工事の費用を抑える方法がわかる！
地盤改良工事とは？
そもそも、地盤改良工事って何？
地盤改良工事とは、地盤が弱い土地でも家を建てられるよう、地盤を改良すること。
地盤調査の結果、地盤に問題のあることがわかった場合にのみ、必要となる工事です。
すべての人が必要になるわけではありません！
もし、地盤が弱いにもかかわらず家を建ててしまうと、後で地盤沈下が起きる可能性があります。
その他、地震が起きた際に家が崩壊しやすくなる原因にもなります。
地盤改良工事が必要となるケース
できるだけ出費は抑えたい…。どんな場合に地盤改良工事が必要になるの？
前述したように、地盤改良工事はすべての人が必要になるわけではありません。
工事を行うか判断するための「地盤調査」の結果、強固な地盤であることがわかれば、そのまま家を建てることができます。
判断の基準は、家の重さに耐えられるかどうかです！
そもそも、建物の基礎には「直接基礎」と「杭基礎」の2種類があります。
- 直接基礎：比較的軽い建物を建てる際に、地盤に直接基礎をつくる工法
- 杭基礎：マンションやビルなど重量のある建物を建てる際に、杭を打ち込んで基礎をつくる工法
注文住宅の場合には、基本的に直接基礎で進めます。
「重さに耐えられず、直接基礎で家を建てられない」と判断された場合に、地盤改良工事が必要となるのです。
地盤改良工事の種類と費用相場
地盤改良工事って高いのかな？いくらかかるんだろう…。
地盤改良工事には3種類があり、工法によって費用相場も異なります。
ここでは、工法別の特徴と費用相場を紹介しましょう。
標準的な土地面積の40坪を例に挙げて、それぞれの費用相場をお伝えします♪
表層改良の費用相場（40坪の場合）
表層改良は、軟弱な地盤が地面から2m程度までの浅い場合に用いられます。
地盤は基本的に、深くなればなるほど固くなるため、表層部分のみを改良する比較的簡易的な工法です。
表層改良は以下の流れで進められますよ。
- 軟弱な層を掘り起こす
- 土とセメントを混ぜ合わせたものを流し込む
- 元々の土を戻す
簡易的な工法であることから、地盤改良の中でも最も安くなります。
また、工期は1〜2日程度です。
| 表層改良の費用相場（40坪を目安） | 表層改良の坪単価相場 |
| 50〜100万円程度 | 1〜2万円程度 |
一番安い工法でも、これくらいの費用がかかるんだね…。
柱状改良の費用相場（40坪の場合）
柱状改良は、表層改良よりも深い層（地表より2〜8mの範囲内）が軟弱な場合に用いられます。
地盤に数ヵ所、柱状の長い穴を開けた後、セメント系の材料と土を流し込む工法です。
柱状改良は以下の流れで進められます。
- 地盤に数ヵ所、柱状の長い穴を開ける
- セメント系材料と土を流し込み、地中にコンクリートの柱を複数つくる
柱状改良の費用は、柱の深さと打ち込む本数によって大きく異なります。
ビルやマンションのように重量のある建物の場合、1,000万円を超えることも…。
工期は1週間程度と、表層改良よりも長くなります。
| 柱状改良の費用相場（40坪を目安） | 柱状改良の坪単価相場 |
| 80〜150万円程度 | 3〜5万円程度 |
鋼管杭改良の費用相場（40坪の場合）
鋼管杭改良とは、地表から10〜30mの深さまで鋼製の杭を差し込む工法のこと。
表層改良や柱状改良よりも、もっと深い地盤にまでリーチできます。
柱状改良との大きな違いは、差し込む材料がコンクリートよりも強固な「鋼製」になる点です。
鋼管杭改良は以下の流れで進められます。
- 地盤に数ヵ所、柱状の長い穴を開ける
- 杭を打ち込み、地中に鋼の柱を複数つくる
費用は最も高く、大規模な施設の建築時に使われる傾向にあります。
また、工期は2〜3日程度と短期間で終わりますが、杭を打ち込むため大きな騒音が発生するケースも。
| 鋼管杭改良の費用相場（40坪を目安） | 鋼管杭改良の坪単価相場 |
| 100〜200万円程度 | 5〜7万円程度 |
地盤改良工事の前には地盤調査が必要！
本記事の前半でも少し触れましたが、地盤改良工事の前には、地盤調査が必要となります。
地盤調査とはその名の通り、家を建てる土地の地盤を調査すること。
地盤調査って必ずやらないといけないの？
家を建てる際には、必ず地盤調査を実施する必要があるよ。
地盤調査は、「建築基準法施行令第38条」によって実施が義務付けられており、建物を新たに建てる際には必須となります。
地盤調査の方法はさまざまありますが、戸建て住宅の場合は「スウェーデン式サウンディング」が一般的です。
前述した通り、地盤調査は法律によって義務付けられていますので、予算内に組み込んでおきましょう。
軟弱な地盤が多い土地の傾向とは？
地盤改良しなくて良い土地なら助かるのに…。
地盤改良しなくて良い土地を見つけられれば、その分の費用を抑えられますよね。
土地の強度は、100m移動しただけでも変わることがあるため、実際のところ地盤調査してみないとわかりません。
しかし、できるだけ軟弱な地盤が多い土地を避けることで、地盤改良が必要となる確率を下げることができます。
ということで、軟弱な地盤が多い土地の傾向をお伝えします！
- 河川や海、湖、池の近く
- 畑や田んぼの近く
- 水害が多い地域
- 埋立地
- 切土や盛土
- 傾斜地
周囲に水があると地盤が弱くなりやすいんだね。
自治体によっては、防災対策のために地盤データを公開しているところもあります。
しかし、その他に優先したい立地条件もあると思いますので、必要経費と割り切って考えておくことも大切です。
地盤改良工事の費用を抑えるには？
地盤改良工事の費用を抑える方法はないのかな…？
地盤調査・地盤改良を行うのは、一般的にハウスメーカーではなく、下請けの工事業者です。
施主側が工事業者を探すことはなく、ハウスメーカーに任せることになります。
しかし、ハウスメーカーに任せっきりだと、地盤改良の費用が高くなることも…！
地盤改良の費用を抑えるには、相見積もりがおすすめ！
地盤改良の費用を抑えるため、ハウスメーカーに相見積もりをお願いしてみるのもありでしょう。
以下のように一言頼むと、ハウスメーカーが業者へ相見積もりをとってくれることもあります。
すべてのハウスメーカーが対応してくれるわけではありませんが、この一手間だけで数万円〜数十万円が変わってくる可能性があります。
掲示された見積もりを見て、自分で判断するのがベストです。
地盤改良工事の費用も準備しておこう！
本記事では、地盤改良工事の費用相場を解説しました。
地盤改良工事の費用は、あらかじめ家づくりの予算として考えておくことをおすすめします。
地盤改良が必要なければラッキー！くらいの感覚でいた方が焦らずにすみます。
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