- 「住宅ローンって借金があっても借りられる?」
- 「借金がある場合はどうやって住宅ローンを組むの?」
マイホーム購入の際に必要な住宅ローン。
住宅ローンの審査は年収や完済時の年齢など複数の項目で行われますが、借金がある場合はどのような影響があるのでしょうか。
住宅ローンの審査では「返済能力」がチェックされるから、借金があると厳しそう…!
結論からお伝えすると、借金があっても住宅ローンの審査に通る可能性は十分にありますよ!
この記事では、インスタグラムフォロワー30万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)が、借金があるけど住宅ローンを組みたい方に向けて、申し込み前に知っておくべきことを解説します。
この記事を読めば…
- 借金があっても住宅ローンを組む方法がわかる
- 住宅ローン借入時に借金の有無がバレる理由がわかる
- 借金に住宅ローンを上乗せできるかどうかがわかる
- 住宅ローンと借金の違いがわかる
- 住宅ローン(フラット35)の特徴がわかる
- 住宅ローンの借金地獄に陥った際の打開策がわかる
現在、借金を抱えている状態で住宅ローンの審査を受けようと検討していると、どうしても不安に感じてしまうもの。
マイホーム購入のために、スムーズな住宅ローン審査が受けられるように知っておくべき情報をポイントで押さえておきましょう。
「マネードクター」ではお金のプロであるファイナンシャルプランナーが一人ひとりの悩みに対して的確なアドバイスをしてもらえます。
オンラインでの無料面談に対応しているため、自宅にいながら気軽に相談ができます。
住宅ローンに関する悩みをお持ちの方は、まずは「マネードクター」までご相談ください。
借金を隠していると住宅ローンは組めない?
前提として、借金を隠して住宅ローンを組むと多くのリスクがあるため、絶対にやめましょう。
そもそも、「借金がある=審査に落ちる」わけではありません。
住宅ローンの審査でチェックされるのは「借金の有無」よりも「借金を返済する能力があるかどうか」です!
なるほど!借金があっても返済義務を全うしていれば、返済能力がある人として審査してもらえるということだね。
申し込みの時点で、借金があっても本人の収入や雇用の安定性に問題がなければ、返済能力がある人と判断されて住宅ローンの審査にも通りやすくなります。
ただし、住宅ローンの審査において、返済を続けているにしても「すでに借金がある」という状況がプラスに働くことはありません。
そのため、借金を隠そうとする人がいますが、審査のタイミングで信用情報機関の記録と照合するため基本的にはバレます。
借金を隠して住宅ローンの申し込みをすると、借金がある状態で住宅ローンの申し込みをするよりも審査に通る可能性はぐっと低くなるため要注意ですよ。
借金があっても住宅ローンを組む5つの方法
すでにお伝えしたとおり、借金があっても住宅ローンを組むことはできます。
しかし、「借金がある人」と「借金がない人」では審査に通る可能性は変わってくるのも事実。
借金があるけれど、「どうしても住宅ローンの審査に通ってマイホームを購入したい」という方は次の方法のどれかを試しましょう。
それぞれの方法について解説します。
住宅ローン以外の借金を完済する
借金があっても住宅ローンの審査を通りやすくするためには、住宅ローン以外の借金を完済する方法を検討しましょう。
住宅ローンの審査を受けるタイミングで、すでに他のローンや借金を抱えていると、返済負担率を高くしてしまう可能性が高いです。
返済負担率とは、年収における返済額の割合のことです。
返済負担率は低ければ低いほどいいんだったよね!
金融機関の審査基準は明確になっていないものの、自動車ローンは返済期間が短く、月々の返済額も高いため返済負担率を高める大きな原因に。
カードローンやキャッシングで借金があると、返済義務に対してルーズな印象を与えやすいため審査にマイナスになりやすいです。
自動車ローン・カードローン・キャッシングを抱えている方は、優先的に完済してから住宅ローンの審査を受けましょう。
頭金の額を増やす
借金があっても住宅ローンの審査を通りやすくするためには、頭金の額を増やす方法を検討しましょう。
頭金を多めに出すといくつかメリットがあります。
- 借入金額を最小限に抑えられる
- 頭金の用意が多いほど低金利に設定してもらえる可能性がある
5,000万円の物件に対して、頭金なしの場合は借入金が5,000万円になりますが、1,000万円の頭金を用意すれば借入金は4,000万円になります。
金利は借入金に付くものですので、頭金が用意できれば総返済額は低くなります。
借金があるけれど、確実に住宅ローンを組みたいという方は親からの贈与などを含めて、頭金の用意ができると良いでしょう。
住宅ローンの返済期間を長くする
借金があっても住宅ローンの審査を通りやすくするためには、住宅ローンの返済期間を長くする方法を検討しましょう。
住宅ローンの返済期間を長くするということは、月々の返済金額を低く抑えることに繋がります。
例えば、金利1.0%・頭金なしで2,000万円の住宅ローンを組む場合の比較が次のとおり。
毎月返済額 | 総返済額 | 利息分 | |
20年 | 91,978円 | 約2207万円 | 約207万円 |
30年 | 64,327円 | 約2315万円 | 約316万円 |
35年 | 56,457円 | 約2371万円 | 約370万円 |
上記の比較表をみてわかる通り、返済年数を15年伸ばすだけで月々の返済は35,000円ほど安く抑えられます。
月々の返済額が安くなる分、総返済額は高くなるから要注意!
今回は、2,000万円の住宅ローンで比較しましたが、借入額が大きくなるほど、月々の返済額と総返済額の差額は大きくなります。
無理のない範囲の返済額を設定することも大切ですが、総返済額を節約するためにはある程度まとまった返済をすることも重要でしょう。
住宅の購入計画を遅らせる
借金があっても住宅ローンの審査を通りやすくするためには、住宅の購入計画を遅らせる方法を検討しましょう。
住宅ローン以外の借入の返済に時間が要する場合や貯蓄が足りない場合であれば、マイホームの購入そのものを見送る決断も必要です。
見送った期間で、貯蓄をしたり、借入の完済することで住宅ローンの審査に通りやすくなります。
結婚や出産のタイミングでマイホームを検討する方も多いですが、マイホームを購入するためには住宅ローンの審査に通らなくてはなりません。
住宅ローンの審査に通ったとしても、ギリギリ返済できるレベルでは生活が苦しくなるだけです。
自分の置かれている状況を客観的にみて、マイホームの購入に適したタイミングかどうかを判断しましょう。
審査が厳しくない金融機関を利用する
借金があっても住宅ローンの審査を通りやすくするためには、審査が厳しくない金融機関の利用を検討しましょう。
最近では、外国人や高齢者など今までは住宅ローンを組むことが難しかった層に対して、住宅ローンの貸付をしている金融機関も増えています。
同時に、借金があるからという理由だけで融資を拒否する金融機関も少なくなりつつあります。
ただし、審査が厳しくない金融機関を利用する場合、「高金利」や「短期返済」などの条件がつくケースが多いです。
すでにお伝えしている通り、「借金がある」という理由だけで100%審査に通らないことはありません。
借金があっても計画通りに返済をしていて、住宅ローンの借入をしても返済できるだけの能力があると判断されれば、審査は通ります。
金融機関の公式サイトでは、シミュレーションツールを提供していることが多いので、一度自分の借入状況を入力して住宅ローンを組めるか確認してみてください。
住宅ローン借入時に借金がバレる理由とは?
住宅ローンの申し込みをすると、金融機関側は申込者の情報を確認するため、「信用情報機関」に記録された借入情報を照合します。
基本的に、どの金融機関も信用情報機関と呼ばれる組織に加入していて、申込者のクレジットカード・スマホ代・ローンなどの借入状況を全て確認可能。
借入状況の記録には、クレジットカードやローンの審査結果・滞納・返済状況・自己破産など細かく記録されているため、嘘の申告は通用しません。
滞納や自己破産などは、ある一定期間を過ぎると信用情報機関から削除されるものの、数年間は必ず記録が残る仕組みです。
また、住宅ローンは借入金額が大きいため、「仮審査」と「本審査」の2段階に分けて慎重に行われます。
借入状況に限らず年収の情報まで細かくチェックが入るため、嘘をつかずに真実の情報を提示するのが賢明だね。
住宅ローンは借金じゃない?
結論からお伝えすると、住宅ローンは「借金」です。
申し込み希望者は、金融機関にマイホーム(不動産住宅)を購入するためのお金を借りて、不動産会社から住宅を購入。
その後、購入のために借りたお金をゆっくりと返していきます。
借りたお金を「利子」をつけて返す住宅ローンは、借金になるということだね。
さらに、細かく住宅ローンについて深掘りすると、金融機関は返済が滞るリスクを背負って多額のお金を貸し出します。
利子がつくとはいえ、元本と利子が100%返ってくる保証はありません。
そのため、リスクを防ぐために住宅ローンには審査が設けられています。
住宅ローンは借金ですが、住宅ローンを借りられるのは「お金を貸しても問題ない」と認識されている人です。
借金500万を住宅ローンに上乗せすることは可能?
結論からお伝えすると、借金500万円を住宅ローンに上乗せすることは不可能と考えた方が良いでしょう。
借金と住宅ローンをバラバラで支払うよりも、上乗せして「一本化」できれば月々の返済額も少なくなって負担が減りそうなんだけどな…。
住宅ローンは、不動産物件の購入のためのローンであることが条件。
金融機関によって使用目的の制限は異なるものの、住宅ローンは「住宅物件」「事務手数料などの諸費用」などマイホームの購入関連に使うお金を借りるものです。
そのため、不動産物件の購入とは全く異なる借金を住宅ローンの上乗せにすることは、住宅ローンの規定上できません。
どうしても物件を売りたい不動産業者が、保険会社や金融機関に内緒で上乗せすれば良いと持ちかけてくることもあるようですが絶対にやめましょう。
審査後に上乗せしたことがバレれば不動産物件を手放すことになるリスクがあります。
借金と住宅ローンは別で返済するようにしましょう。
住宅ローンと一般的な借金の違いとは?
住宅ローンと一般的な借金とは、「貸主の立場」か「借主の立場」かの違いがあります。
「ローン(loan)」には融資・資金を融通する「貸付する・貸付金」という意味があるのに対して、「借金(bebt)」にはお金を借りるという意味がありますよ。
つまり、住宅ローンは金融機関がお金を貸すことに対する言葉であり、借金とはお金を借りることに対する言葉です。
同じように認識していたけど、実は真逆の意味を持っているんだね!
さらに、細かく説明を加えると、住宅ローンは不動産物件を購入する目的のみで借入ができるのに対して、借金はお金の使い道に細かい制限はありません。
どちらにせよ、住宅ローンと一般的な借金は、元本と利子を返さなくてはなりませんので、返済計画を立てる必要があります。
住宅ローン (フラット35)の5つの特徴を詳しく紹介
住宅ローン(フラット35)とは、一般的な住宅ローンとは少し異なり、審査においていくつかの不安がある方におすすめの制度です。
それぞれの特徴について解説します。
固定金利で返済計画を立てやすい
住宅ローン(フラット35)の特徴として、最長35年の全期間で固定金利と決められています。
また、住宅ローンの金利は「固定金利」もしくは「変動金利」のどちらか。
変動金利は、比較的に金利が安く抑えられますが、金利市場によって高金利になるリスクがあります。
フラット35は、固定金利と決められているため、返済途中で金利市場が高騰しても申込時と同じ金利で返済を続けられます。
もちろん金利市場が低くなっても金利は変わらないため、損したように感じるかもしれませんが、安定した返済計画を立てたい方におすすめですよ。
商品ラインナップが豊富
住宅ローン(フラット35)の特徴として、商品ラインナップが豊富に用意されています。
例えば、耐震性や省エネ性に優れた不動産物件を購入する場合、「フラット35S」と呼ばれる商品が適用され、借入金利を一定期間引き下げることが可能。
また、フラット35Sには、金利を下げる「金利Aプラン」と契約後5年間の金利を下げる「金利Bプラン」があります。
総返済額が100万円近くお得になることもあるよ。
マイホームは長く住むことが大前提ですので、安心して暮らせる家を低金利で借りられるチャンスがあるのは心強いでしょう。
- フラット35の親子リレー返済:2世代で返済していく制度
- フラット50:最長50年間の返済期間が設定できる
- ダブルフラット:借入期間の異なるフラット35を1本化できる
- 機構住みかえ支援ローン:今の住宅を貸し出して新しい住まいを取得する
このようにフラット35は、さまざまな商品を提供しているため、自分に最適な住宅ローンを組めるチャンスがあります。
保証人が不要
住宅ローン(フラット35)の特徴として、保証人が不要です。
一般的な住宅ローンでは、万が一申込者が返済できなくなった際に代わりに返済をしてもらうための「保証人」が必要。
保証人の用意ができない方は住宅ローンを組むことが困難でした。
フラット35は、保証人の代わりに保証会社の保証を受けることで融資が受けられます。
新機構団信や新3大疾病付機構団信をつけられる
住宅ローン(フラット35)の特徴として、新機構団信や新3大疾病付機構団信をつけられます。
新機構団信と新3大疾病付機構団信の内容は次のとおり。
新機構団信 | 身体障害保障死亡保障 |
新3大疾病付機構団信 | 介護保障3大疾病保障身体障害保障死亡保障 |
住宅ローンの返済中に病気や怪我で返済が難しくなると、家族へ負担をかけたり、マイホームを手放さなければならない可能性があります。
このようなリスクを最小限に抑えるために、債務の返済が不要になる生命保険がつけられるため、安心して住宅ローンの申し込みができますよ。
要件を満たしていれば審査に通過しやすい
住宅ローン(フラット35)の特徴として、要件を満たしていれば審査に通りやすいです。
一般的な住宅ローンの場合は、年収や雇用の安定性など細かく返済能力をチェックされます。
フリーランスの方や転職したばかりの方はなかなか審査に通りにくいよね。
フラット35では、住宅ローンの申し込みにおける最低年収の基準が設けられていません。
返済負担率30〜35%以内であれば、住宅ローンを組めるチャンスがあります。
今まで収入の不安定さを理由に審査に通らなかったのであれば、フラット35で審査に通る可能性がありますよ。
住宅ローンで借金地獄になった際にできる5つのこととは?
実際に住宅ローンの審査には通ったものの、月々の返済が苦しいという方は、何から始めれば良いのでしょうか。
それぞれの項目について解説します。
金融機関に相談する
住宅ローンで借金地獄に陥ったら、金融機関に相談しましょう。
返済を無断で滞納することは信用情報を傷つけることになるため、絶対に避けてください。
申し込みのタイミングで決められた返済期日を守れないことは、信用度を下げることになりますが、金融機関に相談すれば待ってもらえるケースは多いです。
「返済できないから黙って放置する」ことほどリスクがあることはないでしょう。
必ず、金融機関に状況を説明して返済期日を延ばしてもらえないか相談してください。
借り換えを検討する
住宅ローンで借金地獄に陥ったら、借り換えを検討しましょう。
クレジットカードや他のローンと比較すると、住宅ローンの金利は低金利に見えるかもしれません。
しかし、住宅ローンの場合は借入額が大きいため、小さな金利の差が積み重なると、総返済額は大きくなるため乗り換えの検討も大切です。
乗り換えをするのであれば、事務手数料等が発生します。
事務手数料などの初期費用をまとめて用意できるのであれば、返済が楽になるため、借金地獄を解消できる可能性が十分にあります。
住宅を任意売却をする
住宅ローンで借金地獄に陥ったら、住宅の任意売却を検討しましょう。
任意売却とは、金融機関の了承を得た上で不動産物件を売却することを意味しています。
基本的には住宅ローンを組んで購入した物件を賃貸として貸し出しをしたり、勝手に売却することは許可されていません。
ただし、返済期間が十分に残った上で、返済を続けることが難しいと判断したのであれば物件を手放す選択肢も考えなくてはなりません。
一定の条件を満たせば住宅ローンを組んだ後でも売却可能ですので、まずは金融機関に相談しましょう。
リバースモーゲージを利用する
住宅ローンで借金地獄に陥ったら、リバースモーゲージを検討しましょう。
リバースモーゲージとは、自宅を担保にして生活資金を借入する制度です。
基本的には高齢者向けの制度であるため、年齢が若すぎるとリバースモーゲージを利用することはできません。
もし高齢者で住宅ローンの返済が厳しいのであれば、マイホームをリバースモーゲージにすることで、一定の融資を受けられます。
リバースモーゲージによって受け取った融資は、亡くなった後にマイホームを売却することで返済するため利用者の負担が軽減されます。
ただし、いくつかの条件を満たす必要があったり、不動産の評価額によって受け取れる融資は異なるため、金融機関に相談しましょう。
借金がある時に住宅ローンを組むならまずは相談してみるのがおすすめ
すでに借金がある状態でも住宅ローンを組むことは可能です。
いくつかの条件があるものの、十分に満たしていれば問題なく住宅ローンを組めるので、しっかりと準備をして金融機関に相談しましょう。
お金に関する相談をするなら「マネードクター」がおすすめです。
「マネードクター」を利用すれば、お金のプロフェッショナルであるFPが1対1であなたに合った住宅ローンを見つけてくれます。
相談場所は自宅やカフェでも可能ですので、気軽に相談してみましょう。
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