家づくりの間取りやデザインを考えるとき、どんな理想の暮らしを想像しますか？
きっと、インテリアの配置や各設備のグレードからイメージする方も多いはず。
快適な理想の暮らしは『照明計画』が重要なポイント！
しかし「照明計画」をどのように考えればよいのか、わからない方も多いでしょう。
そこで今回は、Instagramのフォロワー30万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」（＠the_room_tour）が、照明計画の考え方や重要性を解説します。
照明計画で失敗しないポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば…
- 照明計画の重要性がわかる！
- 照明計画の考え方の順番がわかる！
- 照明計画の失敗しないポイントがわかる！
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照明計画の重要性とは？
照明計画とは、各部屋の空間に合わせて「明るさ・光の色・光の広がり方」を計画すること。
インテリアや家具の配置にこだわっても、照明計画がうまく噛み合っていなければ、空間の雰囲気が台無しになることも…。
場所によって、適切な照明は違います。
- 『作業スペースやキッチン』 → 明るい照明
- 『リビングルーム』 → リラックスできるやわらかい照明
照明計画について知識があれば、バランスのいいインテリアや設備を選べるってことだね！
照明計画を立てる際の考え方5ステップ
ここでは、照明計画を進めていく際の考え方を順番に紹介します。
スムーズに計画が立てられるように、以下のポイントをおさえましょう。
色温度についても詳しく解説しますね♪
STEP①空間のテイストを決める
まずは、それぞれの部屋を「何に使うか」を明確にしましょう。
- リビングルーム
- 子ども部屋
- 寝室
- 書斎 など
何に使うか、まだ決まっていない部屋もあるんだけど…。
未確定の場合は、変化する用途に合わせて光の色を変えられる器具を設置しておきましょう。
STEP②照明の配置を検討する
ダイニングや寝室では、人の真上に照明を配置するのは避けましょう。
作業する手元の影がチラついて気になったり、明るさでうまく入眠できなかったりする場合も。
あんまり暗いと、家事がしにくくならないか心配…。
空間を明るくするには、照明器具の位置をずらして配置するといいよ♪
照明器具の配置ひとつで、生活空間は大きく変化します。
そのためには、部屋の役割に合った照明の配置が大切。
ですが、照明の知識を一から学ぶのは大変です。
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照明計画の配置も検討できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
STEP③照明の役割を考える
それぞれの部屋で、照明の役割に違いがあります。
- 多少暗くてもよい
- 明るく照らしたい
- インテリアとして演出したい
上記の考え方をポイントに、照明の用途も考えましょう。
毎日の生活の中で、照明器具は頻繁に使うもの。
快適な生活を送るためには、照明の役割を意識した計画が大切です。
役割が決まったら、いよいよ照明器具の種類を確認していきましょう♪
STEP④照明器具の種類を検討する
照明器具には、それぞれ違った特徴があります。
主な照明器具の種類は以下のとおり。
- シーリングライト
天井に直接固定して、部屋全体を明るく照らすのが特徴。
丸や四角などさまざまなサイズがあります。 - ペンダントライト
天井からぶら下げるタイプ。
デザインや設置する位置によって、光の広がり方が変化します。 - ダウンライト
天井に埋め込む照明で、視野が広がりスッキリとした印象になります。
柔らかく部屋全体を照らし、優しい雰囲気にしたいときにオススメ。 - スポットライト
家具や観葉植物など、目的のものを照らすのが特徴。
バランスよく配置すれば、部屋全体の印象を変えられます。
上記以外にも照明の種類はあるので、あなたの好みを探してみましょう。
統一感を出すためにも、インテリアと照明のバランスを見ながら選んでみてくださいね♪
STEP⑤照明の明るさ「色温度」を確認する
主流となりつつあるLED電球の多くは、放つ光の色が固定されています。
各メーカーによって色の種類は何段階もあり、空間の役割や雰囲気に合う色温度の電球を選ばなくてはいけません。
『色温度』ってなに…？
「色温度」とは…
- 電球色
- 昼光色
- 昼白色
この電球色の光の違いを「色温度」といいます。
さらに詳しく「色温度」について解説しましょう♪
色温度（ケルビン）
色温度の指数は、K（ケルビン）という単位で表します。
ケルビンの数値が高いほど白色になり、低いほど電球色に。
主な色温度の種類は、以下のとおりです。
| 【種類】 | 【色温度】 | 【色の見え方】 |
| 電球色 | 2,700～3,000K | 暖かみのある落ちついた色 |
| 温白色 | 3,500K | 落ち着きがありつつ、明るい色 |
| 昼白色 | 5,000K | ものの色が美しく見える自然な色 |
| 昼光色 | 6,000K～ | 色や文字がわかりやすく見える明るい色 |
- 電球色 → 寝室・リビング
- 温白色 → ダイニング
- 昼白色 → キッチン・メイクルーム
- 昼光色 → 読書・勉強部屋
「部屋を使う目的」と「色の見え方」を照らし合わせると、電球が選びやすいね！
光の広がる範囲
照明器具の種類によって、光の広がる範囲が変わります。
どこを照らしたいか、どの範囲を明るくしたいかによって、照明器具を変えましょう♪
明るさ（ルクス）
照明器具の明るさは、ルクス（lx）で表します。
「光に照らされた面の明るさ」を示す単位で、数値が大きいほど明るくなるのが特徴。
子どもの勉強スペースは、目が悪くならないようにルクスが高い照明器具を設置するのがおすすめですよ♪
照明計画で失敗しない7つのポイント
理想の家づくりが進むうちに、実際の空間を見て「失敗した…」と感じるのは避けたいですよね。
そこで、ここからは照明計画で失敗しない7つのポイントを紹介します。
照明計画を立てる際は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
ポイント①照明器具を多く設置しない
やりがちな失敗は「とりあえず多めに設置しておけばよいだろう」といったケース。
部屋が暗くならないように、多めにつけたほうがいいのかと思った…！
室内の空間によっては、数多く照明器具を設置することでまぶしく感じ、目が疲れる原因になることも。
明るさを変えられる照明を選べば、失敗しません♪
照明器具は、部屋の用途に合わせて適切な数を設置しましょう。
ポイント②ダウンライトの特性を理解する
ダウンライトは天井に光源を埋め込むタイプの照明なので、スッキリとした空間に見せてくれるのが特徴。
ダウンライトは天井に埋め込むから、配置を変えられない点に注意しましょう！
また、配置次第では影になって作業がしづらい場合もあるので、事前にしっかりと設置場所を考えなければなりません。
ダウンライトの特性はわかったけど、設置場所を考える間取りがむずかしそう…。
照明計画で失敗しないために、たくさんの間取りや、照明の配置を検討することをおすすめします。
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ポイント③間接照明をうまく利用する
天井や壁に向かって照らした光の反射で、空間をやわらかく包んでくれる「間接照明」。
人に直接光が当たらないので、リラックス効果が期待できます♪
- 心を休ませたい寝室
- 食事を楽しむダイニング
- ゲストルーム
上記の場所に設置すれば、リラックス、かつ幻想的な空間を演出できます。
1日の終わりに間接照明がある部屋で過ごせば、心が落ち着いてよく眠れそうだね。
間接照明の心地よい光を取り入れて、暖かな雰囲気の出る部屋作りをしてもよいでしょう。
ポイント④照明の「色温度」をある程度まとめる
特にLDKには照明器具をたくさん付けるので、必ず「色温度」を確認してくださいね♪
色温度がまとまった空間は、照明が演出する雰囲気の統一感が出せるでしょう。
ポイント⑤かんたんに取り替えられる照明器具にする
将来、家族構成や部屋の使い方が変わる可能性もあるため、かんたんに取り替えられる照明器具にしましょう。
用途に合わせて、位置や設置の数を変えられる照明器具にしておくのがポイントだよ♪
照明器具の取り替え工事をする必要もなくなるね！
照明器具を取り付けたり外したりする際は、業者に依頼すると工事費用がかかります。
設置前に、今後のことも十分考慮してかんたんに変更できる照明器具を選びましょう。
ポイント⑥センサー付きライトの設置位置に気をつける
センサーライトの設置場所によっては、誤作動を起こしてしまう場合も。
主なセンサーライトの設置場所は、以下のとおり。
- 廊下
- トイレ
- 玄関
- 駐車場や庭 など
消し忘れ防止や防犯のために、人感センサー付きライトを設置するケースもあるでしょう。
センサーライトの多くは、赤外線を検知することでついたり消えたりの動作をする仕組みです。
一見、誰もいないように見える状況でも、カーテンの揺れや温度の変化に反応して、誤作動が起こる場合も。
ポイント⑦窓を設けすぎない
間接照明をつけても周りが大きな窓に囲まれていると、せっかくの光の空間が台無しに。
間接照明を取り付ける方が多くなってきていますが、あくまでも光が反射する天井や壁がなくては意味がありません。
間接照明や壁を照らす照明は、余計な窓を設けないことが失敗しないポイントですよ♪
照明計画にこだわって居心地のよい家づくりをしよう！
本記事では、照明計画の重要性や考え方、失敗しない7つのポイントを解説しました。
照明計画は、空間の居心地のよさや快適性のカギを握る重要な計画です。
照明計画を立てる際の考え方は、以下のとおり。
照明を付けてから後悔しないよう、ポイントも抑えましょう。
照明はインテリア家具や設備とのバランス、また部屋の用途と合わせてじっくり検討することが大切。
照明計画にこだわっって、理想の家づくりをしましょう♪
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