近頃では、チラシやインターネット広告で見かける機会が増えた「コミコミ1,000万円の家」。
コミコミ1,000万円には土地代も入っているの?1,000万円あれば家を建てられるってことかなぁ?
「コミコミ1,000万円の家」と聞いて、上記のような疑問を感じませんか?
今回は、Instagramのフォロワー25万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)が『コミコミ1,000万円の家に含まれる費用やメリット・デメリット』を解説します。
コミコミ1,000万円の家を建てるメリット・デメリットがわかれば、自分の理想の家に当てはまるか判断できますよ♪
この記事を読めば…
- コミコミ1,000万円に含まれる費用がわかる!
- コミコミ1,000万円の家を建てるメリット・デメリットがわかる!
- コミコミ1,000円の家で後悔しないポイントがわかる!
コミコミ1,000万円の家に含まれる費用とは?
「コミコミ」と聞くと、土地代から家が完成するまでに1,000万円あればよいと感じますが、実際は異なります。
コミコミ1,000万円の家に含まれる費用の内訳は、以下のとおり。
- 本体工事費 約70%
- 付帯工事費 約20%
- 諸費用 約10%
本体工事費とは、家の建築にかかる費用です。1,000万円の予算であれば、家にかけられる金額は700万円と考えられますね。
付帯工事費は建築以外にかかる費用で2割を占め、残り1割は諸費用に充てられます。
各費用の詳細は、次のとおりです。
本体工事費 | ・基礎工事 ・外装や内装 ・キッチン・浴室・トイレ ・建築にかかる人件費 |
付帯工事費 | ・外構工事 ・ガスや水道工事 ・地盤改良費 ・解体工事費 |
諸費用 | ・ローンの借入費用 ・登記費 ・印紙代 ・各手続きの手数料 |
700万円台の家を建てられるハウスメーカーは少数で、家の本体価格が1,000万円台になると選択肢が増えます。
2021年に国土交通省が行った調査結果から、新築の住宅価格平均は「3,299万円」とわかったよ。
1,000万円台だと全国平均額の半分くらいで家を建てられるから、お得に感じる!
「コミコミ1,000万円」で建てられる家の種類
1,000万円台で家を建てられるハウスメーカーや工務店は、平屋と2階建ての取り扱いが多いです。
格安で購入できても、狭い家では日々の生活にストレスを感じかねません。
ここでは、1,000万円台で建てられる住宅の平均的な間取りを紹介します。
平屋の家
1,000万円台のローコスト住宅を取り扱う「タマホーム」を例にあげて、平屋の間取りを算出しましょう。
タマホームには、延床面積が19.53坪の平屋を格安で建てられるプランがあるんだよ。
坪数で言われても、間取りのイメージがつかないかも…。
延床面積が19.53坪の平屋は、間取りに換算すると1~2LDKとなり、約16畳のLDKを確保できます。
LDK以外の部屋は、5~7畳ほどを2部屋確保できるイメージです。
2階建ての家
1,000万円台の家を取り扱うハウスメーカーの建坪単価は、30~50万円の設定が多い傾向に。
1,000万円を本体価格に充てた場合、延床面積が20~30坪の家を建てられる計算です。
1~4LDKの間取りとなり、1階をリビングに、2階を寝室や子ども部屋として設定する家が多く見られます。
部屋の仕切りを選択できるハウスメーカーもあるから、夫婦2人だけのときは仕切りをなくして、広々と部屋を使えるね♪
家族が増えたときに仕切りを作れば、子ども部屋も確保できるってことだね!
コミコミ1,000万円の家を建てるメリット
ここでは、コミコミ1,000万円の家を建てるメリットを3つ紹介します。
メリットを知ると自分の理想の家に当てはまるか判断ができるので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット①相場よりも安い価格で家を建てられる
コミコミ1,000万円の家は、相場よりも安い価格で家を建てられます。
1,000万円台の新築を検討する場合、相場の半額ほどの予算で家を建てられるのです。
住宅ローンを組む場合は月々の負担額を減らせるので、趣味や子どもの教育費に資金を回せますね♪
メリット②生活導線が楽になる
1,000万円台のローコスト住宅は狭いと思われがちですが、工夫次第で生活導線が楽になります。
工夫次第って、どんなことをすればいいのかわからない…。
たとえば、2階建てにする場合、1階にキッチン・浴室・トイレ・洗面台などの水回りを集約させると生活導線が短くなるよ♪
さらに、衣類を干すスペースも確保できれば、家事全般が1階のみで完結します。
子どもが巣立ち、老後を夫婦で過ごす場合も、1階に寝室を確保できれば階段を上り下りする負担も減らせるでしょう。
メリット③耐震性にも期待を持てる
1,000万円台の家は平均価格より安いですが、耐震強度に過剰な不安を抱く必要はありません。
ローコスト住宅と聞けば、文字のイメージから普通の住宅より劣る印象を受けますが、性能は決して低いわけではないのです。
日本は地震大国のため、国が耐震強化をおこなっており、新築の家はどこの住宅会社が建てても耐震の基準を満たす決まりがあります。
耐震を強化したいときは、消防署や警察署と同じ「耐震等級3」の家を建てられるハウスメーカーがおすすめ♪
コミコミ1,000円の家を建てるデメリット
1,000万円台の家は平均よりも安い価格で建てられる分、劣る部分もあることを知りましょう。
メリット・デメリットの両方を理解したうえでローコスト住宅を建てると、不満や後悔を減らせるので参考にしてみてください。
デメリット①間取りの自由度が低い
コミコミ1,000万の家は、間取りの自由度が低い点を視野に入れましょう。
ローコスト住宅を取り扱う住宅会社の大半は、設備や間取りがある程度決められた「規格住宅」となります。
規格住宅にして一度に大量の材料を仕入れ、余分なコストを抑えているので1,000万円の低価格でも家を提供できるのです。
間取りにこだわりたいときは、オプション追加も可能ですが、一般住宅と同等の値段に跳ね上がることも…。
価格の安さがメリットなのに、一般住宅と同じ値段になったら意味がないかも…?
デメリット②メンテナンス費用が高くなる可能性がある
1,000万円台の家は、メンテナンス費用が高くなる可能性があります。
決して欠陥品を使っているわけではないけれど、コスト削減のため最低限の材料を使用する場合もあるよ。
初期の建築費は抑えられても、10年・20年後にはメンテナンスのお金を用意しなきゃいけないんだね。
高級住宅の材料よりは耐久性が劣る可能性から、格安住宅にはメンテナンス費用が必要と考えましょう。
デメリット③外装や内装のグレードが低い場合がある
建築費用も抑えたいけど、せっかく家を建てるならこだわりを持つことってできるのかな?
両方の希望を叶えるなら、外装や内装のグレードを下げるような工夫が必要になるかも!
ローコスト住宅は規格住宅が基本となるので、材料がある程度決められています。
価格を抑えつつ、一部にこだわりを持ちたい場合には、外装や内装のグレードを下げる選択肢も視野に入れましょう。
コミコミ1,000万円の家で後悔しないためのポイント
コミコミ1,000万円の家づくりを後悔しないためには、いくつかのポイントがあるので抑えましょう。
上記のポイントを抑えられると、ローコスト住宅に満足できる可能性がありますので参考にしてみてください。
こだわりたい場所は事前に決める
ローコスト住宅でもこだわりを持ちたい場合、事前にこだわる場所を決めましょう。
価格を抑えて家を建てたいのに、外装や内装・設備などすべてにこだわりを持つと、一般住宅と変わらない価格になります。
ローコスト住宅を検討するのであれば、こだわる箇所を決める分、優先順位を決める必要もあります。
たとえば、外装にこだわりを持つ場合、寝室のような人目に付かない内装部分のグレードを下げる、といった工夫をしましょう。
ローコスト住宅って妥協も必要だけど、工夫次第では自分のこだわりを持てるんだね♪
水回りを集約する
キッチンや浴室・トイレなどの水回りを集約して、配管にかかる工事費用を抑えることもおすすめです。
水回りをまとめると、工事費用だけでなく家事導線が楽になるメリットもあります。
高齢になり足腰に自信がなくなったときでも、生活導線が短いので体への負担を減らせますよ。
家の形をシンプルにする
建築費を抑えたい場合は、できるだけ家の形をシンプルにしましょう。
ローコスト住宅は規格住宅が多いですが、中には自由設計を選べるものもあります。
ただし、家の構造が複雑であったり屋根の数が多くなったりすると、価格が跳ね上がる可能性があるので、形はできるだけシンプルなものがおすすめです。
平屋か総2階の家がシンプルで、コストを抑えやすいですよ!
複数のハウスメーカーから見積もりをとる
ローコスト住宅に後悔しないために重要なポイントは、相見積もりです。
1社や2社のみの見積もり比較では、低価格で理想の家にはたどり着きにくいので、できるだけ多くの会社から見積もりをとりましょう。
でも、仕事や家事で忙しいから、1社ずつ見積もり請求するのって時間がかかって大変…。
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1,000万円台の家を建てられるハウスメーカー2社
ここでは1,000万円台のローコスト住宅を得意とするハウスメーカーを2社紹介します。
ローコスト住宅を取り扱うハウスメーカーや工務店は、特徴やコミコミの費用に違いがあるので、参考にしてみてください。
▼その他、おすすめのハウスメーカー7選を紹介しています!
タマホーム『シフクノいえ25』
本体価格 | 900万円台~ |
主な間取り | 1~4LDK |
対応地域 | 全国 |
コミコミ費用 | ・屋外給排水工事費 ・仮設費 ・下水道接続工事費 ・屋外電気配線工事費 ・地盤調査費 ・工事管理費 ・雨水排水工事費 ・住宅瑕疵担保責任保険加入料 ・諸検査費 ・基本図面作成料 ・オプション工事費 |
タマホームの「シフクノいえ25」は、家本体価格が900万円台(税込)~と格安に設定されています。
タマホームは耐震にも力を入れており「耐震等級3」の家づくりができるので、地震対策もバッチリです。
ただし、「シフクノいえ25」は、期間限定で販売されている商品です。
「シフクノいえ25」の販売期間は、2023年3月末まで。
その後は値段が変わるのか、販売自体が中止されるのかわかりません。
購入を検討する場合は、タマホームまで問い合わせてみてください。
アイダ設計『スイートハウスプラス』
本体価格 | 1,298円~(税込) |
主な間取り | 3LDK(2階建て) |
対応地域 | ・関東 ・東海 ・東北(宮城・福島) ・甲信越 ・関西(京都府・大阪府・兵庫) ・中国(広島) ・九州(福岡・佐賀・熊本・鹿児島) ・沖縄 |
コミコミ費用 | ※要資料請求 |
アイダ設計の「スイートハウスプラス」は、本体価格が1,298万円~で、3LDKの2階建てを建てられます。
コミコミ費用はHPに記載されていないので、問い合わせや資料請求での確認が必要。
アイダ設計は”狭小住宅”を得意とするハウスメーカーで「既存規格+顧客の要望を叶える家づくり」をモットーにしています。
平屋を検討する人は、本体価格1,500万円~の「オープンテラスのある平屋」プランもありますよ♪
スイートハウスプラスは、まるでスイートルームのようにスタイリッシュで、新しい生活様式を取り入れているのが特徴。
電子錠や宅配ボックス、玄関を開けてすぐの場所に設置された洗面台など、便利な生活を実現させてくれる設備が用意されています。
【まとめ】コミコミ1,000万円の家づくりには情報収集が大切
今回は、コミコミ1,000万円の家の概要やメリット・デメリットを紹介しました。
ローコスト住宅は、格安で家を建てられる魅力がありますが、優先順位をつける必要があります。
ローコスト住宅で後悔しないために、ハウスメーカーや工務店選びは慎重におこないましょう。
多くの住宅会社を比較できれば、ローコスト住宅でも自分好みの設備や間取りを見つけやすくなります。
でも、1つひとつの会社にメールや電話をして見積もり請求していたら、かなりの時間がかかっちゃう…。
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