ヘーベルハウスは大手ハウスメーカーの中でも特に坪単価が高いことで知られています。
「お金持ちしか建てられない」というイメージもありますが、具体的に年収がいくらくらいあれば建てられるのでしょうか？
年収があまり高くない家庭はヘーベルハウスをあきらめないといけないのかな…。
条件や商品によっては年収があまり高くなくても大丈夫なケースもあるよ！詳しく解説するね！
今回は、Instagramフォロワー数30万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」（@the_room_tour）が、ヘーベルハウスの注文住宅を建てられる人の年収水準について丁寧に解説します。
ヘーベルハウスの坪単価や強み、苦手分野なども含めて網羅的に解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね！
この記事を
読めば…
- ヘーベルハウスで家を建てるには年収がいくらくらい必要かが分かる！
- ヘーベルハウスの実際の総額・坪単価が分かる！
- ヘーベルハウスの強み・苦手分野が分かる！
- ヘーベルハウスと比較検討すべきハウスメーカーが分かる！
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ヘーベルハウスで家を建てる人は年収がいくらくらいあればいい？
ヘーベルハウスで家を建てる場合、次の年収が目安となるでしょう。
- 土地ありの場合：550万円～
- 土地なしの場合：730万円～
土地なしの場合は、購入する土地のエリア・広さによって価格が大きく変わってしまうことに注意しましょう。
例えば、500万円の土地と2,000万円の土地を比較すると、ローン返済額は月々4万円程度変わります。
土地をすでに持っている人は年収550万円～、土地をまだ持っていない人は年収730万円～が目安なんだね。でもどうしてそんなことが分かるの？
色々なデータをもとに算出した目安年収なんだよ。具体的な根拠を示しながら解説するね！
ステップ①ヘーベルハウスの坪単価の目安を知る
まず、ヘーベルハウスの目安となる坪単価を理解しておきましょう。
住宅産業新聞社によると、2022年度のヘーベルハウスの家の平均床面積は38.87坪(128.5㎡)、1棟あたりの平均単価(総額)は約4,700万円。
総額の4,700万円を平均床面積の38.87で割ると、ヘーベルハウスの1棟あたりの総額の坪単価は約120万円ということが分かります。
ということは、例えば35坪の注文住宅をヘーベルハウスで建てる場合、35 × 120万 = 4,200万円かかるのが平均的な費用ってこと…？
そうだね！加えて土地代＋外構費用がかかるよ！
ヘーベルハウスの坪単価について詳細を知りたい方は、以下より詳細をご覧ください。
ステップ②ヘーベルハウス施工エリアの土地価格相場を知る
ヘーベルハウスの施工エリア内の土地は平均でどれくらいの費用がかかるのでしょうか？
住宅金融支援機構が公表している「2022年度 フラット35利用者調査」では、土地取得費に関して次のような結果が出ています。
- 首都圏：2,288万円
- 近畿圏：1,760万円
- 東海圏：1,299万円
ヘーベルハウスは首都圏・近畿圏・東海圏とその周辺が施工エリアです。
これら3つのエリアの平均額は1,782万円なので、ヘーベルハウスで家を建てるための土地を購入する場合は1,782万円前後の土地費用がかかるでしょう。
ステップ③注文住宅に必要な広さを知る
次に、注文住宅に必要な広さ(坪数)について見ていきましょう。
国土交通省による「住生活基本計画における居住面積水準」では、豊かに暮らすために必要な面積(誘導居住面積水準)を公表しており、4人家族の場合、以下の建物面積があれば豊かな暮らしができるとされています。
- 都心とその周辺：約29坪
- 郊外とその他地域：約38坪
ヘーベルハウスは都市とその周辺が主な施工エリアなので、やや小さめの32坪の家を建てる想定とします。
ステップ④注文住宅を建てる人の年収倍率を知る
続いて、年収の何倍くらいの予算で注文住宅を建てる方が多いのかを確認しましょう。
年収倍率とは、家づくりをする際に世帯年収の何倍の費用がかかったかという値のこと。
住宅金融支援機構が公表している「2022年度 フラット35利用者調査」では、年収倍率に関して次のような結果が出ています。
- 注文住宅のみ購入：6.9倍
- 土地＋注文住宅の購入：7.7倍
注文住宅を建てる人は、年収の6.9倍の金額を予算として設定しているってこと？
そうだね！あくまで平均の数値のはなしだけど！
ステップ⑤ヘーベルハウスで家を建てる際の目安となる年収を計算する
ステップ①②③④で確認した数値をもとに、ヘーベルハウスで家を建てる際に目安となる年収を計算してみましょう。
計算をする際の前提条件は以下の通りです。
- 1棟あたりの総額の坪単価は約120万円
- 施工エリアの土地費用相場は1,782万円
- 家のサイズは32坪を想定
- 注文住宅のみ購入：年収倍率6.9倍
- 土地＋注文住宅の購入：年収倍率7.7倍
まずは土地を既に持っていて、ヘーベルハウスで家を建てる人の目安となる年収を計算します。
120万円(坪単価) × 32坪(平均的な広さ) ÷ 6.9倍(年収倍率) ＝ 556万円
続いて、土地＋ヘーベルハウスの注文住宅を購入する場合に目安となる年収を計算します。
(120万円 × 32坪 ＋ 1,782万円) ÷ 7.7倍 ＝ 730万円
これらのことから、ヘーベルハウスで家を建てる際に目安となる年収は約550万円、土地なしの場合は約730万円だということが分かりました。
以下の内容によっては、もう少し年収が低くてもヘーベルハウスの家を建てることができるでしょう。
- 家族の人数(建物面積の増減)
- 建物へのこだわり(オプション費用の増減)
- 建築地(土地費用の増減)
- 住宅ローン以外の支出額
- 自己資金の額
ご家庭によって異なりますので、あくまで目安として上記年収を参考にしてみてくださいね。
年収があまり高くなくてもヘーベルハウスで建てる方法
土地あり注文住宅の方は約550万円、土地なし注文住宅の方は約730万円の年収が目安とお伝えしました。
やっぱり価格帯は高めなんだね…。お金持ちしか建てられないっていうのは本当なのかな。
そうとも限らないよ！あくまで目安の年収だからね。年収が目安に届いていない人でも、ヘーベルハウスで家を建てられる可能性を高める方法があるんだよ！
現在は年収・予算が届かない方でも、ヘーベルハウスで家を建てられる可能性を高める方法は次の4つです。
①規格住宅商品「my DESSIN」で契約する
ヘーベルハウスの「my DESSIN」は、注文住宅と比べてリーズナブルな価格で建てられる規格住宅。
500プラン以上もあるなら、注文住宅じゃなくても理想の間取りが見つかりそうな気がする！
さらに、注文住宅と同じ60年耐用を実現する構造・躯体で建築され、ロングライフ保証が付いている点も大きな魅力。
住みやすい間取りと安心の構造で建てられた「my DESSIN」の家は、資産価値が長く維持できるため、仮に売却できない場合でもヘーベルハウスが買取保証してくれます。
ヘーベルハウスで暮らしやすい間取りや仕様の家を建てたい、そしてコストも抑えたいという方は、ぜひ検討してみてくださいね。
②おうちのサイズを最大まで妥協する
2つ目の方法は「コンパクトな建物を建てる」こと。
建物のサイズは建築費用にダイレクトに影響するため、面積を妥協することで総予算を抑えることができます。
コンパクトな家はマイナスイメージを持たれがちですが、「面積を減らすこと＝妥協」ではなく、次のようなメリットも。
- 無駄な廊下を減らす→動線が良くなる、室内の温度差が少なくなる
- 多用途の部屋をつくる→家族とコミュニケーションが取りやすくなる
- 必要最低限の収納にする→物を買いすぎない・溜め込みすぎずに整理整頓できる
ただ坪数を減らして妥協するのではなく、暮らしの質を高めるコンパクトな家を考えてみてくださいね。
③住宅ローンの借り方を工夫する
マイホーム建築の総予算をどうしても下げられないなら、住宅ローンの借り方を工夫してみましょう。
具体的には、次のような方法があります。
- 金利が低い金融機関で借入をする→月々の返済額を抑える
- 審査がゆるい金融機関で借入をする→借入額を増やせる
金利が低い住宅ローンを組めば、月々の返済額を抑えられるため、年収が高くなくても返済ができる可能性が高まるでしょう。
金利が低い住宅ローンは審査が厳しいイメージがあるけど…。
審査が比較的厳しくない住宅ローンもあるよ！具体的にはフラット35などが挙げられるかな。
審査がゆるい金融機関で借入をすることで、借入額を増やすことができます。
住宅ローンの審査は金融機関ごとに基準が異なるため、年収によって借入額が固定されているわけではありません。同じ年収でも、金融機関によって数百万円単位で借入可能額が変わるケースも多いです。
ヘーベルハウスの営業マンに相談し、どの金融機関がおすすめなのか確認してみましょう。
④値引きを最大限に引き出す
最終手段は、ヘーベルハウスに値引きしてもらう方法です。
確実ではないため、あまり当てにしない方が良いですが、交渉してみる価値はあるでしょう。
プラスαの要素かあ…どうすれば値引き交渉を上手に運ぶことができるのかな？
他のハウスメーカーと相見積もりを取ることで、より多くの値引きを引き出せるかも知れないよ！
相見積もりを取るなら、タウンライフ家づくりがおすすめ！複数のハウスメーカーから一括で間取りと見積もりを提案してもらえるから、1円でも安く建てられるハウスメーカーや工務店が見つかります。
ヘーベルハウスの坪単価・価格帯は？
ヘーベルハウスの坪単価は100～115万円前後。
ここでいう坪単価とは、本体工事費用÷床面積で計算する場合の単価を指します。
大手ハウスメーカーの中でもハイクラスな価格帯と言えるでしょう。三井ホームや積水ハウスなどと並ぶハイブランドのハウスメーカーとして知られています。
「お金持ちしか建てられない」と感じてしまうのも、無理はないんだね。
それぞれの坪数による本体工事費用を紹介します。
| 面積 | 価格 |
| 25坪 | 2,500～2,875万円 |
| 30坪 | 3,000～3,450万円 |
| 35坪 | 3,500～4,025万円 |
| 40坪 | 4,000～4,600万円 |
| 45坪 | 4,500～5,175万円 |
上記金額は坪単価の単純計算であり、あくまで目安となる費用です。
上記金額に加えて、付帯工事費用や諸費用・外構費用など、おおむね700万～1,000万円ほどの費用がかかる場合が多いでしょう。
ヘーベルハウスは、木造・軽量鉄骨・重量鉄骨に対応できるため、選ぶ構造によって費用が大きく異なります。
また、自由設計の家づくりなので、オプションによって価格が変動することも理解しておきましょう。
ヘーベルハウスの他社にはない強みは？
ヘーベルハウス独自の強みは次の5つです。
それぞれの内容を確認していきましょう。
特徴① 軽量鉄骨・重量鉄骨・木造すべてに対応できる
ヘーベルハウスは軽量鉄骨・重量鉄骨・木造すべてに対応できる数少ないハウスメーカーです。
中でも、二階建てで重量鉄骨を採用しているのはヘーベルハウスくらいと言っていいでしょう。
軽量鉄骨と比べて強度が高いため、より長いスパンの大開口や大空間、角に柱のないコーナーサッシなどを採用可能です。
特徴② 耐震性・耐久性は業界で1～2を争う
ヘーベルハウスの重量鉄骨の住まいは、耐震性・耐久性においてトップレベルと言っても過言ではありません。
重量鉄骨はその名の通り「重さ」が地震の際に弱点となりますが、ヘーベルハウスは外壁を軽量化することによって、建物の負荷を軽減させています。
また、耐久性の高さも魅力です。
構造体の鉄骨・基礎と外壁は60年以上の耐用年数があると明言されています。
住まいの耐用年数を曖昧にしているハウスメーカーも多い中で、公式に発表しているのはヘーベルハウスの自信の表れと言っても良いでしょう。
特徴③ 住環境を考慮した間取りの提案力が非常に高い
ヘーベルハウスは都市部の建築がメインのため、お住まい周辺の環境を考慮した間取り提案が大得意。
具体的には、独自の住環境シミュレーション「ARIOS」を使って、日当たりや風通しなどを建てる前に検証しています。
設計士が敷地を目視で確認するだけでなく、データに基づいた間取りづくりをすることで、より質の高い提案を実現。
「ARIOS」で隣家の影響や日照状況などを確認すれば、日当たりのいい部屋の位置が正確にわかるため、室温・明るさ・風通しなどを考慮して窓の大きさなどを決めることできます。
日当たりによって部屋の温度も変わるため、最適な容量のエアコンを提案できるなど、住む人のことを考え抜いた提案をしてくれる点もヘーベルハウスの強みでしょう。
特徴④ 2階リビングが得意で開放的な住まいが叶う
ヘーベルハウスは都市部での建築が多いため、日当たりなどの関係で2階リビングを採用する事例が多いです。
「そらのま＋」という商品では、二階リビングとバルコニーがフラットにつながる空間設計をしています。
窓を開ければLDKとバルコニーが一体となって、家族でアウトドアリビングが楽しめるよ！
土地が小さめでお庭が満足に確保できない場合とかに良さそうだね！
高い耐震性を持つヘーベルハウスなら、深い軒を出して日差しや雨を遮ることも可能です。
2階リビングでゆったりとした暮らしを実現したいなら、ヘーベルハウスのモデルハウスをチェックしてみると良いでしょう。
特徴⑤ 業界トップクラスの高い遮音性を備えている
ヘーベルハウスの家は遮音性に優れている点も大きな特徴の1つ。
オリジナル外壁材である「ALCコンクリート・へーベル」は75mmの厚みがあり、電車の騒音を遮断して図書館並みの静けさにするほどの、高い遮音性を実現しています。
家の音が外へ漏れ出すことがなければプライバシーが守られますし、外の騒音も気にならなければストレスなく生活が送れます。
また、室内の遮音性にも力を入れている点も大きな強みでしょう。
上階の音を階下に伝えない「ANRフロア」は、子どもの飛び跳ねや走り回る音が気になりません。
より上下階の音が気になる二世帯住宅では、防音ゴムが付いた「防振吊り金物」を使って、階下への音を吸収しています。
さらに間仕切り壁に遮音シートを施工したり、2階以上のトイレには配管防音材や防音仕様の床材を使用するなどの徹底ぶり！
音による生活のストレスを軽減させたいなら、ヘーベルハウスの家がぴったりでしょう。
ヘーベルハウスに苦手分野はある？
ヘーベルハウスの苦手分野もご紹介します。
デメリットというほどではないですが、一応知識として理解しておきましょう。
①断熱性・気密性はそこまで高いわけではない
ヘーベルハウスの家は、突出して断熱性・気密性が高いわけではありません。
そもそも鉄骨造は木造と比べて断熱性を確保しにくいため、木造の断熱性・気密性の高いメーカーと比較すると劣っていると感じる可能性もあります。
ヘーベルハウスの家で過ごす冬は寒いのかなあ…。
内断熱には、旭化成が独自開発した、熱伝導率の区分が最高ランクの断熱材「ネオマフォーム」で建物を囲んでいます。
また、外壁に使われている「ALCコンクリート・へーベル」は、一般的なコンクリートの約10倍もの断熱性能がある点も大きな強み。
ヘーベルハウスは断熱性・気密性も十分に高められた住まいを提供しているんだね！
断熱性・気密性をかなり重要視する方にとってはデメリットになるかもしれませんが、快適な住まいを求める方にとっては問題ない性能でしょう。
②メンテナンス費用はある程度かかる
ヘーベルハウスの家は、メンテナンス費用を究極に抑えた家づくりができるわけではありません。
例えば、外壁に使われている「ALCコンクリート・へーベル」は、定期的に防水塗装やシーリングの打ち替えが必要です。
メンテナンス費用が他のハウスメーカーと比べて極端に高いわけではありませんが、一般的な金額はかかります。
ヘーベルハウスで家を建てるなら、住み始めてからのメンテナンス費の貯蓄も考えながら、予算決めを行ってくださいね。
ヘーベルハウスとよく比較検討されるハウスメーカー3選
ヘーベルハウスと比較されやすいハウスメーカーは次の3社です。
①大和ハウス
大和ハウスは、木造・鉄骨造どちらも扱うハウスメーカーですが、主力商品は鉄骨造の「xevoΣ」です。
「内外ダブル断熱」で構造体を断熱材を覆って断熱性を高め、独自のエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST（ディーネクスト）」によって高い耐震性を実現。
また、天井高2.72mや壁・柱の少ない大空間が採用できるなど、間取りにこだわりたい方にもおすすめです！
②積水ハウス
積水ハウスも鉄骨造の住宅を扱う一流ハウスメーカー。
積水ハウスで採用されている「シーカスダンパー」は、耐用年数100年相当が試験にて証明されている、耐久性に優れた制震ダンパーです。
外壁はオリジナル商品「ダインコンクリート」。
高いデザイン性が魅力で、「高耐候クリア塗装＋防汚塗装＋高耐久目地」という3つの高性能化により、メンテナンスは30年に1度で良い点もメリットです。
③一条工務店
一条工務店は年間着工棟数No.1の木造ハウスメーカー。
省エネ性能の高さを強みとしていて、高い断熱性・気密性の住まいを建てることができます。外壁もタイルが標準仕様なため再塗装が不要で、メンテナンス費用を大幅に削減。
ヘーベルハウスと比べて少し価格帯は下がるため、費用を抑えて省エネ性能を重視したい方は検討してみても良いかもしれませんね！
ヘーベルハウスで建てる人の年収まとめ【目安は550万円～】
ヘーベルハウスで建てる人にとって、目安となる年収について解説しました。
- 土地を持っている場合：550万円
- 土地を持っていない場合：730万円
ヘーベルハウスは必ずしもお金持ちしか建てられないというわけではないんだね！
そうだね！最適な商品を選んだり、ローンの借り方を工夫することで可能性が高まるよ！
ヘーベルハウスの規格住宅商品「my DESSIN」で契約する、住宅ローンの借り方を工夫するなどの方法で、多くの人がヘーベルハウスの注文住宅を実現することができます。
検討する前から価格面であきらめるのではなく、まずは実際に見積もりを取ってみて、どれくらい無理なく実現できるのかを確かめてみましょう！
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