2021年、2022年の2年間でハウスメーカーが相次いで値上げを発表。
ウッドショックは長引き、さらには円安の影響で木材だけでなく、さまざまな建築資材が値上がりしている状況です。
マイホームを検討している方で
- 住宅価格はどのくらい値上がりしたのか
- マイホームをいつ購入すればいいのか
- どうして値上がりしたのか
といった疑問を抱いている方が多いでしょう。
値下がりするまでマイホームは建てないほうがいいのかな?
住宅価格は値上がりしても価格が元に戻る可能性は低いよ。タイミングを逃すと、何十万円単位で損することも…。
住宅価格の値上がりに対してどうすればいいのかわからず、行動できない方が増えています。
そこで今回は、Instagramのフォロワー25万人を超える暮らしのメディア「THE ROOM TOUR」(@the_room_tour)が『ハウスメーカーの値上げ状況と対策』を解説します。
本記事の内容
- ハウスメーカーの値上げ状況
- 値上がりした理由
- 対策と今後の見通し
住宅価格がこのまま上がり続けるのか不安な方もいるでしょう。
今後の見通しも解説するので、マイホームを検討している人はぜひ参考にしてください。
【結論】ハウスメーカーが値上げしても住宅購入を見送る必要はない

さまざまなハウスメーカーが住宅価格を値上げしているので、住宅購入を見送る方も多いでしょう。
しかし、住宅購入を見送る必要はありません。
なぜなら、値下がりする保証がないから。
住宅購入を見送ったとしても、値下がりしてあなたの希望する価格でマイホームを建てられるという保証はどこにもないよ。
むしろ、今後さらに値上がりする可能性もあります。
先延ばしにしても得するどころか、損する可能性のほうが高いのです。
資金に余裕があり、返済プランもたっているのであれば、今マイホームを建てても問題ありません。
- 結婚や出産したとき
- 子どもが入園・入学するとき
- 昇給・昇格したとき
- 資金計画の目処がたったとき
- 賃貸とローンの金額を比較したとき
値上げを気にするよりも、自分のベストのタイミングで建てたほうがいいんだね!
家を建てるベストなタイミングは人それぞれ。
ハウスメーカーの値上げは気にせず、家づくりの準備が整ったら行動しましょう。
住宅ローンや今後の資金計画に不安がある方は、自分で解決せずにお金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのがおすすめ。
こちらでFPに無料で相談できる方法を紹介しているので参考にしてください▼
【2023年最新】ハウスメーカー値上げ状況

日本の建築工事費用は上がり続けています。
国土交通省が発表している建設工事費デフレーターによると、2013年以降、建築工事費は右肩上がり。
ここでは、実際にハウスメーカーがどの程度値上げしたのか2022年12月現在の状況を紹介します。
*クリックすると、各ハウスメーカーの口コミ・評判が確認できます。
掲載している情報は収集時点(2022年12月)での情報です。
円安や世界情勢などにより、建築資材の価格は常に変化しているよ。
ハウスメーカーによっては、地域や商品で価格が異なる場合もあります。
また、ハウスメーカーの坪単価は定期的に見直しされるので、最新情報はハウスメーカーに直接お問い合わせください。
それでは、各ハウスメーカーがどの程度値上げしたのか、現在の状況をひとつずつ見ていきましょう。
一条工務店
一条工務店では、「自社で木材を生産しており、木材のストックはあるのでウッドショックの影響はない」と言われた方が多数。
しかし、一条工務店では坪単価の見直しが毎月おこなわれており、2022年4月より段階的に坪単価が上がっています。
一条工務店の値上げはウッドショックではなく、円安の影響と言われているよ。
木材以外の建築資材の高騰により、値上げしている状況です。
住友不動産
住友不動産ではウッドショック以降、2021年より段階的に値上げが続いています。
2022年現在では2021年と比較すると、坪単価2~4万円の値上げ。
契約済みの人も値上げの対象に!
契約書に「契約後・着工後に工期および金額が変更になる可能性があることに同意する」といった文言がある場合には、契約後でも住宅価格が変更されることがあるので注意しましょう。
住友林業
住友林業は木造住宅に特化したハウスメーカー。
独自ルートで木材を確保していたため、ウッドショック当初は値上げを実施していませんでした。
しかし、木材以外の建築資材が値上がりしたため、2022年7月契約分から坪単価5万円の値上げとなっています。
セキスイハイム
セキスイハイムは木造住宅も取り扱っていますが、基本的には鉄骨造を得意とするハウスメーカーです。
セキスイハイムではウッドショックの影響を受けていないよ。
しかし、鉄骨造といっても木材を用いるため、徐々に値上がりしている状況です。
積水ハウス
積水ハウスでは構造により対応が異なります。
木造住宅は2021年から徐々に値上げし、以前と比べると+100万~150万円の値上げとなりました。
円安の影響で鉄骨造も値上げの対象に!
2022年6月以降に契約する鉄骨住宅について、一戸当たり上限2%程度の値上げとなっています。
大和ハウス
大和ハウスは鉄骨造を得意とするハウスメーカーですが、木造住宅も取り扱っています。
大和ハウスは2021年から段階的に値上げを発表。
直近では2022年10月に再値上げが発表され、約3%の値上げとなっています。
タマホーム
タマホームはウッドショックの影響を直撃。
なぜなら、元々コストをおさえて住宅を建てていたハウスメーカーだからです。
2021年4月より段階的に値上げし、2022年10月時点での住宅価格は100万〜200万円に値上がりしている状況です。
トヨタホーム
トヨタホームは自動車の技術を鉄骨住宅に採用しているハウスメーカー。
鉄骨造のため、ウッドショックによる影響はありませんでした。
しかし、鉄骨造に使われる鋼材の価格も高騰し、2022年10月に値上げを発表。
1棟当たり約250万円の値上げとなっています。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズは鉄骨造のハウスメーカー。
ウッドショックの影響は少なく、すぐに値上げはありませんでした。
しかし、2021年10月より段階的に値上げを実施。
直近では2022年7月に100万円〜200万円の値上げをおこなっています。
ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは鉄骨造住宅を得意とするハウスメーカー。
鉄骨造だからウッドショックによる影響は受けていないよ。
しかし、ほかの鉄骨造の住宅メーカーと同様、2022年になり値上げを発表。
直近では2022年6月に値上げをおこなっています。
ミサワホーム
ミサワホームは木造住宅を得意とするハウスメーカー。
木造ですが、フィンランドに自社の木材工場をもっているので、すぐには価格に影響はでませんでした。
こうしてみると、最初からウッドショックの影響を受けているハウスメーカーは少ないね。
しかし、さまざまな建築資材の価格高騰に伴い、値上げを実施。
現在では坪単価+3万円程度の値上げとなっています。
三井ホーム
三井ホームはフルオーダーメイドの木造住宅が建てられるハウスメーカー。
木造なのでウッドショックの影響を少なからず受けましたが、関連会社が木材を現地で調達しているため、被害の直撃は免れました。
しかし、木材以外にも価格が高騰しているため、値上げを実施し、坪単価+5万円になっています。
ハウスメーカーが値上げをした3つの原因

ハウスメーカーは何で値上げをしたのかな?
値上げした理由がわからないと、納得できず家づくりが進められない人もいるでしょう。
ここでは、ハウスメーカーが値上げをした原因を解説します。
それでは、原因をひとつずつ見ていきましょう。
ウッドショックによる影響
ハウスメーカーが値上げを決めた原因のひとつに『ウッドショック』があります。
ウッドショックとは、木材が供給不足に陥り、価格が高騰すること。
何でウッドショックになったの?
新型コロナウイルスがきっかけで、世界的にリモートワークが普及し、住宅の需要が拡大しました。
世界中で家を建てる人が増えたため、木材需要が急増し木材不足に陥ったのです。
木材が不足した結果、価格が高騰。
日本の建築用木材は6割以上が輸入材だから、ウッドショックの影響を直撃することに…。
木材価格の高騰は建築費用に直接影響を及ぼします。
つまり、ウッドショックによりハウスメーカーは値上げせざるを得なかったのです。
ウッドショックの詳しい原因や実際にハウスメーカーがどのような対応をしたのかは、こちらの記事にまとめているので参考にしてください▼
ロシアのウクライナ侵攻による影響
ロシアの経済制裁により、ウッドショックが長期化。
住宅価格を見直していなかったハウスメーカーも値上げする事態になりました。
ロシアとウッドショックってどんな関係があるの?
ロシアは2022年3月に日本を含む非友好国への木材輸出を一部禁止にしたよ。
ロシアは広大な森林面積を保有しており、世界全体の木材輸出量の21%を占めています。
つまり、ロシア産の木材が出回らなくなると、世界市場の木材供給量が減ってしまうのです。
徐々に落ち着くと思われていたウッドショックですが、ロシアのウクライナ侵攻による影響で木材価格は高止まりしたまま。
木材価格が高騰したままなので、ハウスメーカーは値上げをする結果となりました。
円安による輸入価格の上昇
木材価格が高騰したきっかけは新型コロナウイルスによるウッドショックでしたが、価格が高騰し続けている原因に円安があります。
建築資材のほとんどは輸入製品を頼っているよ。
円安により、仕入れ価格が上昇。それによりガラスやアルミサッシ、フローリング、金属外壁などさまざまな建築資材の価格が上昇しました。
建築資材の価格が上昇した結果、建材・設備メーカーが値上げをする事態となりました。
メーカー名 | 対象商品 | 値上げ幅 | 価格改定実施日 |
Panasonic | 洗面化粧台・ユニットバス・ウォシュレットなど | 6~24% | 2022年10月1日より |
LIXIL | エクステリア・キッチン・洗面化粧台など | 2~27% | 2022年10月3日より |
TOTO | 衛生陶器・ウォシュレット・水洗金具・洗面化粧台など | 2~20% | 2022年10月1日より |
sangetsu | 壁装材・床材・椅子生地 | 7~12% | 2022年10月1日より |
建材や設備が値上がりすれば、ハウスメーカーも住宅価格を値上げせざるを得ません。
住宅価格の今後の見通し
住宅価格の今後の見通しはたっていません。
なぜなら、ロシアとウクライナの状況も円安も収束する兆しが見えていないからです。
日本では建築資材の多くを輸入に頼っているから、住宅価格はこれからも値上がりする可能性があるよ。
建築資材にかかわらず、あらゆる資材や物流コストは世界情勢により決まります。
したがって、住宅価格が値下がりする可能性は極めて低いでしょう。
ハウスメーカー値上げ対策!マイホームを建てる際のポイント

住宅価格が値下がりする可能性は低いって聞くし、マイホームは諦めたほうがいいのかな?
資金に余裕があり、住宅ローンの返済プランに無理がないのであれば、マイホームを購入しても問題ありません。
しかし、多くのハウスメーカーが値上げをしているので、住宅を購入するのに不安な方も多いでしょう。
ここでは、これからマイホームを建てる際に注意すべきポイントを解説します。
「あっちのハウスメーカーにすればよかった」と後悔しないためにも、注意点をおさえて家づくりを進めてくださいね。
値上げしたかどうかでハウスメーカーを決めない
建築資材の高騰に伴い、値上げをしたハウスメーカーとそうでないハウスメーカーがあります。
値上げしてないハウスメーカーで家を建てたほうがお得なんじゃない?
値上げしたかどうかで依頼するハウスメーカーを決めると後悔する可能性があります。
なぜなら、元々価格が高いハウスメーカーがあるからです。
- 積水ハウスの平均坪単価は100万円〜
- タマホームの平均坪単価は50万円〜
タマホームが坪単価を10万円値上げしたとしても60万円。
積水ハウスよりも坪単価は安いのです。
値上げをしていないからといって一概に安いとは言えません。
ハウスメーカーの坪単価は【ハウスメーカー坪単価ランキング!各社比較ポイントや選び方も徹底解説】を参考にしてください。
価格だけでハウスメーカーを選ぶと、理想のマイホームが実現できず後悔することも…。
ハウスメーカー選びで後悔しないよう、選び方のチェックリストをまとめたよ!
ハウスメーカー選びに悩んでいる人は合わせてご覧ください▼
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さまざまなハウスメーカーが値上げを発表したことで、いくらあれば理想のマイホームを建てられるのか把握できていない人もいるでしょう。
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お金の悩みはプロに相談する
住宅価格は値上がりすることはあっても、下がる可能性は低いです。
資金計画やローン返済に不安がある方は、必ず専門家に相談しましょう。
自分で資金計画を立てて、失敗してしまう人も多いよ。
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FPはお金とライフプランのプロフェッショナルなので、適正な住宅ローンの借入額や無理のない返済計画について適切なアドバイスをもらえます。
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FP相談を利用するか悩む人もいるでしょう。
しかし、実際には「FPに相談してよかった!」という人がほとんど。

資金計画は家づくりで最も不安な部分でもあります。
FPへ相談して、不安を解消してから家づくりに臨みましょう。
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家づくりはハウスメーカー選びが重要

本記事では、ハウスメーカーの値上げ状況や今後の見通し、対策について解説しました。
ウッドショックや円安、世界情勢が落ち着いていないため、住宅価格は今後も値上がりする可能性があります。
マイホームで後悔しないために、以下の点に注意して家づくりを進めでください。
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